エアコンと室外機、そして配管カバーを撤去してもらったところ外壁塗装前の壁が見える状態になった
我が家のリビングには6畳用のエアコンが2台ついていました。
先日、22年ぶりに新しいエアコンを1台購入しました。残りの古い1台を取り去ってスッキリさせようと一台分の撤去費用も払い、取ってもらいました。
電気店の店員さんから「撤去する際に外壁の塗装していない部分は見えてしまいますがよろしいでしょうか」と聞かれたので「はい」と承諾はしていました。
撤去当日、取ってもらってスッキリはしましたがやや見た目が残念な状態になっていました。
数年前に外壁塗装してもらった部分の塗料がはげて、新居時の外壁部分が見えてしまっていたり塗装部分もめくれて下の下地の部分まで見えているグレー色の箇所もありました(画像は下の5分の1部分は手が届くところまで既にハケで塗った後の状態です)。
塗っておかないといけないなという事が状態を見ただけでわかりました。
夫は「塗装業者に頼もうか」と言っていたのですが、以前塗っていただいた塗装屋さんから余った塗料を分けてもらって保存しておいた分が少しだけ家にあります。
「塗装屋さんがくれた塗料を塗ればいいと思う、面積も小さいし」と私が提案したので、自分たちで塗ることになりました。
塗る面積はそれほどないのですが、問題は高さがかなりある事です。
脚立もあるのですが、できれば足は地についたままの状態で作業をしたいと思ったので、ハケ塗り用の長い柄の商品を探しにホームセンターへ行きました。
私が試みたのは水性塗料ですので参考にされる場合は事前にご自宅の外壁塗装は油性塗料が使用されているのか、それとも水性塗料が使われているのかをまず確認される事を強くお勧めします。
ホームセンターで運命の出会い
お店に着くとありとあらゆる専門的な道具がたくさん並んでいます。
これだけたくさんあると選ぶのが大変だねと夫と二人で相談しながら道具を選んでいました。
高いところの場所を塗るための伸縮棒はすぐ見つかりましたが、肝心の先につけるハケ、もしくはローラーをどれにすればいいのか二人で押し問答をしていました。
夫は「これでいいよ、このサイズで。柄先と同じ場所にあるからこれでいいよ、このローラーで」と、お店が売り場にまとめて置いてくれていると思い込んでいたのである商品が絶対そうだと私に決めつけてそれを買おうとしていました。
私は「でも、ローラーの横の穴を見てよ。穴の大きさとうちが選んだ柄の先のステンレスの細さが全然違うよ?」と言ったのですが、「これでいいって!」と夫は私の提案を退けました。
しかたないなと思っていたところ、偶然あるご夫婦が私達がいる売り場にやってきて同じようにローラーを探しておられました。
そして手際良く「あ、これとこれ」と旦那さんは数秒で選んで立ち去ろうとしていたその時でした。
その旦那さんが私達夫婦の言い合いを聞いていたらしく、「あの、何かお困りでしょうか?」と聞いてきてくださったので夫が「僕たちこれとこれが合うんじゃないかと二人で相談してたんですが間違ってますか?」と相談しました。
プロの専門家に聞いて良かった
すると、職人らしき旦那さんが教えてくれました。
「この柄のタイプはこちらの商品に適応したもので、こっちじゃないです。そしてローラーですが外壁塗装ですか?外壁で水性なら毛がある程度長い方が良いですよ。こちらの方(ふわっとしていて毛がある)をお勧めします」と具体的に商品にあったものを選んでくれました。
二人とも「どうもありがとうございました。大変助かりました!」とお礼を言いました。
「ほら、言ったでしょ?売り場のそばに置いてるからあってるとは限らないからね」と言うと「本当だ、ごめん」と夫は私に謝っていました。
先ほど教えていただいた方は職人さんらしき方でした。偶然出会って、無駄な買い物をしなくて済み大変良かったです。
外壁に水性塗料を塗るための道具、最初はこちらを選びました
ローラー塗りが良いのか、ハケ塗りが良いのかは記事を最後までお読みになってから判断していただくのをお勧めします。
- 長い伸縮性の棒
- 毛先の長いローラー(水性・油性両方対応)
- 以前塗装屋さんが調合してくれていた水性ペンキ
- 家にあるプラスチック製保存容器
参考程度にネット上の同商品を載せました。価格が上がってくると好川産業のアルミ製ポールも同価格帯であるのでそちらの方が良いと思います。
こちらは職人さんにおすすめで教えたもらった商品です。ローラーで水性塗料を塗りたい時におすすめの商品です。
トラスコのミドル ローラー用 ハンドルです。TRF-7Mでローラー20cmに対応しています。
大塚刷毛製造のピーチ外装用ローラーです。20cm用でふわっとしたタイプです。
実際に塗ってみた結果は次の通りです。
ハケとローラーで塗ってみたそれぞれのメリットとデメリット
1回目は手の届く範囲でハケで手塗りしていました(一枚目の画像で下部分を塗ってある状態部分の事)。
2回目は手の届かない範囲をローラーで塗ったのですが欠点もありました。
実際に水性塗料をハケとローラーで塗ってみた感想です。メリットとデメリットは双方どちらもありました。
ローラー塗りは塗料が広範囲に飛び散る
ローラーは確かに早くできて綺麗に薄く濡れるのですが、周囲に飛び散りやすく車やポストが近くにあるので養生しないといけない状況でした。
目視ですが半径2メートル以内は飛び散りました。
植木やポストにペンキが飛び散り、水性塗料でも乾燥すると水拭きしても取れませんでした。
一回ローラーを使ってみて「これは車もちゃんとどこかに移動させたり、ポストは養生しないといけない」と分かったので、2回目はしっかりとカバーする事にしました。
養生テープは外壁塗装をしてくれた職人さんがプレゼントとしてくださったものを使いました。こちらのアイリスオオヤマの養生マスカー布テープです。テープの下にビニールがついてるので大変楽で便利でした。ビニールの縦幅でサイズと価格が違うのでよくお調べしてから購入してください。
2回目は伸縮ポール付きハケ塗りに挑戦!2段式ポールにハケをつけるポイントは2つ
ポストにビニール袋で保護してペンキが飛び散っても大丈夫なように養生しました。車も駐車スペースの端にとめました。
そしてハケについては、先日購入した伸縮棒の先にガムテープでしっかりとハケをつなぎ止めてそれを使いました。
※ハケが取り付けられている(外せる)伸縮棒はネット通販で売られています。今回はこれ以上余分な出費をかけたくないので自作でハケ付き伸縮棒を作りました。
ポールに取り付けるハケは必ず毛先が斜めに傾斜しているものを選んでください。ちなみにこのハケは以前、家の外壁塗装を手塗りでしてくださった職人さんからプレゼントされたものです。
持ち手に対して毛先がまっすぐに垂直なT字ハケだと、地面から上の方の手が届かない部分の配管カバー後の円状周辺のフチ部分の上部が塗りずらくなります。
斜めのハケなら毛先の両端部分を使ってフチの間に差し込んで細かく塗る事ができます。
そして、ポールにハケを取り付ける時、ハケの持ち手部分をしっかりと全部ガムテープで巻いてください。
「持ち手の中心だけ巻けばいいや」と持ち手の端をきっちりと止めていないと、グラグラしてきて途中で外れて落ちる可能性があります。
てこの原理でポールにハケをつけた状態だと持ち手の端に力がすごくかかるので端の部分まで必ずガムテープで固定するのをお勧めします。
用意できた塗料がほとんどなかったのがとても残念
ハケをポールで固定できたら次は塗料の準備です。
家にあるプラスチック保存容器を塗料入れに使いました。混ぜるのはコンビニなど弁当を買うともらえるプラスチック製フォークを使いました。
我が家の場合は外壁塗装屋さんが予備としてくださったものが少しあったのでそれを使いました。水性塗料タイプのものですが量が少なかったので水で薄めて使いました。
柄がとても長いので、ハケに塗料をつける際はプラスチック容器を両足で挟んで押さえながらしていました。
水性塗料の良さは実際に外壁に塗ってみて良くわかった
水性塗料は油性よりも扱いやすく、絵の具のように使えます。
外壁を塗った際、「あ、塗りむらがでた」と思ったらその塗りむらの周辺を水で薄めた塗料でハケを使ってぼかしていきます。すると馴染んでパッと見では目立たなくなります。
塗りの厚みも2回、3回と時間を置いて重ねて塗っていく事で出すことができますし、塗料の種類によっては艶も増していくようです。
塗ってる時の臭いもほとんどしません。扱いがとても楽な塗料だなと水性塗料の良さに納得しました。
2回目、自作のハケ付き伸縮ポールで外壁を塗った結果
数日後に自作のハケ付きポールで、エアコン撤去後の配管カバー跡の外壁塗装をしました。
2回目の塗装結果は納得の行く仕上がりになりました。
ハケで仕上げる方が塗りの質も良く、丁寧に塗れて管カバーの円上部の部分も綺麗に仕上げる事が出来ました。
ローラー仕上げよりも周辺はほとんど飛び散らずに汚れませんでしたし、ハケだと塗らなくて良いところに塗料がかからず、必要な箇所だけ塗ることが出来るので塗りむらが出にくいです。
二回目の画像で周囲が白いのは一回目のローラーで広範囲に塗ってしまったからです。
自作ハケ付き伸縮ポールの注意点
ハケの場合は下に塗料がタレて落ちやすいのであらかじめ下方向の養生をしたり、塗料の粘度の調整や一回にハケにつける塗料の量など考えて行ってください。
何度か塗料を扱ってみてそれらのコツがつかめれば、一階から行う高所の作業でも難しくありません。
この自作ハケ伸縮棒は取り外しが面倒なので、そのままの状態で塗料をつける事になりますので、周囲に長い棒が当たらないか注意して行ってください。
塗装2回目で終了したが次回の塗装依頼までと考えたら充分な結果
残念ながら2回目で塗料がなくなってしまったので、我が家は最初の状態よりは目立たなくなり下地部分も塗料で隠れて埋まったのでこれで充分と判断して作業は終了しました。
3回目以降もハケで色が薄い部分だけ塗装すれば、周囲との色の差が減っていくと思われます。
ちなみにお願いしている塗装屋さんは塗りは最低3回していると話しておられました。自分で薄めた塗料でしてみてその事がよくわかりました。
次回も塗装屋さんに外壁塗装をお願いする予定なのでそれまでの時間稼ぎという事でこれで納得しました。
3回目以降もしようとするなら、前回塗装してもらった外壁塗装専門店で水性塗料のカラー調合と追加注文をしなくてはいけなくなります。
今回の外壁塗装は自分のできる範囲の小さな面積だったのでチャレンジすることが出来ました。
微妙な色の塗りの差など気になさる方は専門の外壁塗装業者にご相談される事をお勧めします。