家族で訪れた神戸ラ・スイートの「ル・クール神戸」フレンチコース体験レビュー
〜瀬戸内と丹波の恵みを味わう、港の夜〜
神戸ハーバーランドにあるホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドのレストラン「ル・クール神戸」で、家族3人のディナーを楽しみました。
9月の夕方ホテルに到着し、少しずつ明るく照らされていく港の灯りを眺めながら、地元食材を使ったフレンチのフルコースをいただきました。
息子が大学の夏休み期間中で帰ってきたので、少し特別な食事にしたいと思い選んだのが「Menu La Suite(1人18,000円・サービス料別)」です。
前菜からメインまで Menu La Suiteの全皿レビュー
一番最初に出てきた前菜です。緊張していたので、名前を忘れてしまいました。サラミと少し辛味のある食材だったと思います。

フランス料理だなんて、自分の結婚式以来初めてなので、服装などどうしようと色々不安で、とっても緊張していました。
オマールの冷たいフラン 根セロリのソースで
オマール海老を使った冷製のフランです。フランとは日本料理でいうと茶碗蒸しのような料理だそうです。
口に含むとふんわりとした舌ざわりの中に海老の甘みが広がって、根セロリの香りがあとからきました。香りも料理の演出として計算されているんですね。
「おしゃれで綺麗」と息子もフランス料理を食べるのがこれで二回目です(一回目は灘高校の食事マナー講習でいただきました)。
最初から印象的な一皿が登場し、家族全員で食べる初めてのフランス料理に胸がときめいていきました。
丹波産山の芋のフリット ブレザオラと共に
丹波産の山の芋は外はカリッとして中はふわふわです。塩気のある生ハムと合わせることで、素材の甘みがより引き立って美味しいです。
素朴な素材なのに上品に仕上がっており、地場産の良さを再認識できた料理で、私も兵庫県産の山の芋で実際に作ってみたいと思いました。
フォアグラのポワレ ワサビ香るカブのコンソメ
フォアグラの香ばしさに、ほんのりワサビの香りが重なりとても繊細です。
柔らかいカブのコンソメの風味のやさしさで、重たくなりがちなフォアグラを軽やかにまとめている料理だと感じました。
和食とフランス料理が調和した一皿ですね。とても美味しかったです。
丹波産猪のラヴィオリ カルヴァドス風味 秋キノコとトリュフ
猪は初めて食べたのですが、臭みもなくて美味しいので驚きました。旨みがぎゅっと詰まったラヴィオリに、秋の味覚を楽しめるキノコとトリュフです。
カルヴァドス(りんごのブランデー)の香りがふんわりと広がって、その香りで幸せな気分に浸れました。
瀬戸内産赤エイのムニエル 香草と焦がしバターのソース
瀬戸内産の赤エイは、やわらかく上品な白身です。「まるでお肉みたいだね」と夫も脂の乗ったエイの身に驚いていました。
焦がしバターと香草のソースが香ばしく、フレンチを食べているという満足感が湧きました。
「こんなにしっとりした魚料理は初めてだ」と夫も満足そうでした。
瀬戸内産紅葉鯛のポッシェ ゴボウのソースとコンテチーズ
紅葉鯛のポッシェ(低温で火入れした魚のことを言うそう)は、身がとてもやわらかでした。
香ばしいゴボウのソースとコンテチーズの香りが重なることで、その香りの層が淡白な鯛にまとわせる事で素材の良さが引き出され「料理に対する香りの役割ってこんなに重要なものなんだな」と素敵なレストランへ行くようになって実感しました。
味覚だけでなく、嗅覚はより記憶に残る感覚だと思います。海と山の香りが同じ皿で出会う瀬戸内らしい一品だと感じます。
アランス産仔鳩のロティ 根菜と赤ワインソース
メインはアランス産の仔鳩。仔鳩なんて、生まれて初めて食べる食材です。フランスでは高級食材だそうです。
香ばしく焼かれたほうは外はカリッと香ばしく、中はしっとりで味もとてもおいしかったです。手でつまんで食べられるようになっています。
もう一つのミディアムレアな方は深みのある赤ワインソースが鳩の旨みを引き立たせて、こちらも初めて食べる仔鳩のお肉そのものに家族みんなが驚きっぱなしでした。こちらのレアなお肉は意外と弾力がしっかりしていて、ナイフで切るのもちょっと苦戦したと思います。
家族全員、静かに味わってしまうほど印象的なメインディッシュで記憶に残りました。
デザートとカフェで穏やかな締めくくり
最後のデザートはパティシエ特製のバラエティ豊かなレパートリーで、豪華にワゴンで目の前に登場しました。他のテーブルにいたお客さんも皆ちょっと興味津々でした。
「お好きなだけ、お選びいただけます」とお店の方の提案で、私は5つ選びました。
そして息子の順番になりました。息子は何を思ったのか、椅子からすくっと立ち上がりワゴンの前まで来て一つ一つのデザートをじっくり吟味。
「立ちましたね?」とスタッフの方が笑顔で声をかけてくださいました。息子も恥ずかしそうに、でも嬉しそうな顔を見せて私と同じ数のデザートを選んでいました。
その瞬間、私はホッと和み緊張がほぐれて初めてのフランス料理を味わえた喜びと最後の締めくくりとしてのデザートをこれでもかと満喫できる幸せで心が一杯になりました。
本当は全部って言いたかったけど、恥ずかしいからお母さんと同じ5つにしたよ。

それぞれのスイーツはどれも美味しくて、食後にぴったりのサイズ感でちょうど良い締めくくりになりました。
コーヒーを飲みながら素敵なホテルの中庭や神戸の夜景を眺めていると、日常を忘れそうになりました。
家族でも楽しめる、とても素敵なフランス料理のお店「ル・クール神戸」でした。
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドについて
ラ・スイート神戸ハーバーランドは、全室が70㎡以上でオーシャンビューという贅沢なスモールラグジュアリーホテルです。
レストラン「ル・クール神戸」は一階にあり、宿泊客でなくても利用できます。
食材とドリンクの多くは兵庫県産で、地元の生産者とのつながりを大切にしているのが特徴です。
館内は静かで華美すぎずサービスもきめ細やかで丁寧でした。記念日や家族の節目にもおすすめな場所です。
ル・クール神戸のドレスコードと、実際に家族で訪れたときの服装
「ディナーの服装コードはエレガンス指定」と記載があると、初めて訪れる方はとても迷うと思います。
私たちは9月過ぎの訪問でしたが気温が真夏日と変わらなかったので、家族3人それぞれが悩みながら服装を選びました。これから行かれる方の参考になれば嬉しいです。
真夏日の訪問で実際に家族3人が着ていったディナーの服装
当日は30℃を超える暑さでした。夫は汗をかきやすい体質でジャケットを着ると汗ばんで料理が楽しめないとのことで、襟付きポロシャツと綿パンにしました。軽装すぎない「きれいめカジュアル」という印象です。
夏になると、背中全体が汗で濡れてしまうんです。
私はシフォンブラウスにシルバーネックレス、黒のパンツに革靴のヒールローファー、そして黒の小さめバッグを合わせました。息子も襟付きの半袖襟シャツ+黒パンツ+黒革靴で全体的に清潔感のあるスマートカジュアルです。
酷暑期間中の周囲のお客さまの様子と“エレガンス指定”の実際
とても暑い日だったので、訪れていた若いカップルやご夫婦もスマートカジュアルの方がほとんどで、1組だけスーツのご年配夫婦がおられました。当時は夕方でも暑く、ジャケット着用は難しい状態でした。
酷暑などの季節は、“本格エレガンス”というよりは清潔感があれば十分という印象です。
とはいえ、秋・冬・春はジャケットを羽織る方が雰囲気に合う季節でもあるので、夫も「涼しい季節ならジャケットを着ていく」と言っていました。季節や体質に合わせて無理のない範囲でまとめるのが一番ですし、お料理も楽しめると思います。
これからディナーで訪れる方への簡単なアドバイス
夏は男性の場合、襟付きシャツにきれいめパンツと革靴など合わせ、涼しい季節になれば男性はジャケット等があればより馴染むでしょう。
女性も夏はブラウス+パンツやスカート、ワンピースなどきれいめな雰囲気に、秋冬など寒い時期はアンサンブルやスーツ、またジャケットやカーディガンを羽織るのも素敵だと思います。
清潔感があれば「完璧なエレガンス」でなくても大丈夫に感じました。初訪問の方は迷われると思うので、少しでも参考になればと思いまとめました。
ル・クール神戸「Menu La Suite」ディナーの感想
ラ・スイート神戸の「Menu La Suite」は、見た目の美しさだけでなく地元の食材とシェフの技が感じられるコースでした。
特別な夜を穏やかに、そして心に残る形で過ごせたことが何よりうれしかったです。また季節を変えて訪れたいと思える、神戸を代表するフレンチレストランでした。