25年前に夫がプレゼントしてくれたシャネルのスエードバッグを2年前に洗ったままにしていた
ほとんど使っていないので状態は良いバッグですが綺麗にしたいと思ったので2年前に洗ったことがあります。
夫からプレゼントされたバッグは直営店で購入したものですが、最初から底の部分は少し型崩れを起こしていました。スエードで柔らかい素材だったからかもしれません。
洗った後の革の変化が気になる方はスエードのセルフ洗浄は控えてくださいね。洗ったままだと若干乾燥気味になります。
乾燥気味なバッグを最終仕上げしたいなと今回はオイルスプレーを使って保湿してみました。
その前にまず、バッグを洗った工程です。
スエードは洗えますが、内側の材質を確認しておくことをおすすめします
洗面台に水を溜めて市販のおしゃれぎ洗い洗剤で手洗いをしました。市販のスエード専用洗剤ならより安心です。
スエードは洗えますがバッグの内側部分は違う素材で作られているものも多いので、手洗いして大丈夫な素材かどうか確かめてから洗うことをおすすめします。
私のバッグは外側はブラウンで内側もブラウン系なので洗った後の色の変化は目視では確認できませんでしたが、白やベージュ、ピンクなどの淡いカラーのバッグは洗うと内側の生地の色が別色で濃い場合、水に溶けて色移りすることも考えられるので避けた方が良いかもしれません。
私のシャネルのバッグは内側はポリエステル系の合成繊維だったので洗えました。
スエードのバッグを洗った手順
普通の水道水から出る水の温度で洗います。
洗う時間は2分から3分くらいの短時間で済ませました。
手で優しく押し洗いした後2、3回水をためてすすぎます。
すすいだ後の最後の脱水仕上げは洗濯機でしました。
洗濯機でバッグを脱水するときは金具の部分を保護する
洗濯機で脱水するときはバッグを乾いたバスタオルでぐるぐる巻きに包み、バッグの中にもタオルを詰めておしゃれぎ洗い用の網の袋に入れました。洗濯槽の周囲も網袋の周りに乾いたバスタオルで埋めておきます。
金具が周囲に当たって傷つくのを防ぐのと、より水分を吸わせるためです。
脱水時間は規定の標準通りでしました。強弱が設定できる脱水なら弱のほうが良いかもしれません。私の洗濯機は選べないタイプなのでそのまま使いました。
干すときは風通しの良い(風が強く吹きやすい場所ならよりベスト)で日陰で干します。
日なたですると日光で色が変わるので避けてください。
干し方は折りたたみ式タオルハンガーの上にバッグを置くやり方で、なるべく通気性をよくしました(タオルハンガーの跡が付くかもしれないので気になる方はこの方法は避けてください。平干しネットのセーター用ハンガーがベストです)。
洗うのは春〜秋がおすすめですが、私は真夏の暑い、晴天の日にしました。
朝から干しておくと夕方には乾いていましたが、念のために翌日の朝からもう一度干して二日間しました。
洗ったバッグにスエード専用の保湿スプレーをかける
使ったのはこちらの保湿スプレーです。
サフィール社のスエード専用スプレーで靴用、カラーは02のニュートラルです。02は無色なので靴の他にバッグやコート、上着などにも使えるとAmazonショップのほうではそう書かれています。
顔にマスクをつけて、庭に出て屋外でスプレーを使いました。
手は使い捨てのゴム手袋をはめました。
風下に自分が立たないようにスプレーをちょっとかけてはその場から離れて舞い上がるオイル等を吸わないように気をつけました。
マスキングテープで金具の部分を普通は貼って隠すのですが、家にはなかったのでラップで代用しました。
ラップでするなら旭化成のサランラップや、株式会社クレハのクレラップが良いです。安価なものと比べてラップ同士の密着度が高いです。
若干間からスプレー状のものが入る可能性はありますが、無色のオイルなので私のバッグは大丈夫でした。
金具にかかっても布で拭き取れば問題はなかったですが、スプレーの噴射が強いのでラップを抑えながらしました(着色する場合はちゃんとマスキングテープを使ったほうが良いですね)。
かけたあとはしばらく室内で馴染むまで紙の上にそのまま置きました。
10分おいてからブラシでブラッシングすると良いそうです。
洗ったままのバッグです。表面は少しカサついてるような感じで色も所々ほんのりと薄い感じです。
サフィールのオイルスプレーを塗った後は色がほんの少し濃くなり見た目も良くなりました。明らかにオイルスプレーを塗ったほうが良い結果になりました。
手触りは初めてさわった時を思い出させるしっとり感が増してスエードの質感もよくなりました。
25年前のバッグですがまだまだ使える綺麗な状態です。
シャネルの商品取扱い小冊子にはシャネルのバッグは末長く使えると書いてあり、丁寧に使っていれば本当にその通りだなと思いました。
プラダのナイロンバッグを水で洗浄すると失敗した
ナイロン製の白っぽいベージュのプラダのバッグを同じように洗ったことがありました。
とても気に入ってずっと使っていたのでバッグは薄く汚れていました。
素材もナイロンだし大丈夫でしょ〜!
プラダのポコノというナイロン素材は有名ですね〜。
私が持っているプラダのバッグはそのポコノ素材で作られたものです。
シャネルのスエードバッグを洗ったことで気持ちに余裕が出てしまい、ナイロンという素材だけで大丈夫と勘違いして洗ってしまいました。
洗面台でプラダのバッグを洗っていた時に濡れてくるとすぐ底の部分の芯がボール紙のような水を通す厚紙でできていたことがわかり「やってしまった」と思いました。
乾かした後はナイロンはクタっとハリがなくなり、バッグの形は型崩れをおこして少し形が変わりました。
そして縫い目は内側で使われていたノリか何かわかりませんが色素がにじみでてほんのり薄緑色になりました。パッと見はわかりにくいですが・・・・。
底も以前の平らな硬さがなくなり、ちょっと柔らかい感じでクタっとなりカーブ状に変形してしまいました。
プラダのバッグを干すとき、物干しの竿に直接手提げの部分を通して吊り下げて干していたのも型崩れを起こした原因かなと思っています。濡れている時の重みで形が変わってしまいました。
でも自分で使ってる分には問題ないのでこの状態でずっと使っていました。
ナイロンだから大丈夫とセルフ洗浄するのは注意した方が良い
こういう失敗も経験してるので、ナイロンで丈夫な素材だからと自己判断で気軽に洗うのは避けた方が良いですね〜。
ナイロンも洗剤によっては水が少し溶け出た色で染まるものもありました。
また麻や綿などは洗濯すると縮みやすいので洗濯後にアイロンをかけられない形状のものなら避けた方が良いと思います。
「洗っても良い」と言われている素材ならその後の変化も了承した上でセルフ洗浄してみると、昔のバッグが綺麗によみがえってまた使いたくなったりするところが良くてついついチャレンジしてしまいます。