駒場祭の後、重要文化財(建造物)の旧前田家本邸を訪れる
東大で行われる駒場祭(11月)に行くついでに、近辺の観光もしたいな
11月、東大の文化祭(駒場祭)を見に行く際に近所の散策もいいなと思ったのでGoogle Mapを使って調べてみました。
すると、大学敷地の斜め左上に庭園のような図がありました。旧前田家本邸です。
「緑が多そうだし、気分転換にも良さそう」と旧前田家本邸も観光する事にしました。
目黒区立駒場公園の東門は、旧前田家本邸の裏側
私達は駒場公園の東門から入りました。
正面入り口から入ればよかったのですが、違うルートで歩いてきてしまいました。
東門から入ると、ひっそりとした森のような雰囲気があたりに広がります。
歩いていると、ブランコとベンチが見えてきました。
そしてその奥に芝生が広がる草はら広場と洋館があります。
あれ、こちら側からだと前田家本邸の裏側なんだね〜
表側だと思っていたら裏側でした。
建物沿いにぐるっと回ろう
洋館に沿って歩いて行くと、見えてきました。
重要文化財(建造物) 旧前田家本邸 洋館
とても豪華な建物です。
今の時代でも、相当重厚な趣のある立派な建築物です。
惚れ惚れしますね〜、細かいところまで細工が施されていていつまでも眺めていたい洋館です。
さぞかし位の高いご家族が住んでおられたんだろうなあと空想がふくらみます(私はあまり日本の歴史に興味がないので前田家のことは教科書の一行しか覚えておらず、こちらの洋館に住んでおられた前田利為侯も知りませんでした)。
前田家など詳しい内容は、パンフレットに載っていますのでブログは主に写真中心の掲載にしました
南の芝庭では園遊会や侯爵のご家族で乗馬、冬はスキーなどをして楽しまれていたそうです(スキーをされている写真がお庭に掲示されていました)。
旧前田邸に入館する際は必ず靴を脱ぐ
中央玄関に着くと必ず靴を脱ぎ、備え付けのポリ袋に入れて見学することになっています。
邸宅のお部屋はたくさんありましたが、1部分をご紹介しています
旧前田邸洋館の一階
玄関を上がってすぐのところにある洋室です。
第一応接室では昔、夫人や令嬢が大学教授や画家を招いて講義を受けていたようです。
ほとんどの部屋にマントルピース(暖炉)が備えてあり、それぞれの部屋によって彫刻の装飾も違うのでじっくり見たくなるくらい素敵でした。
洋館の1階にある、赤い絨毯が敷き詰められた大階段は圧巻です。ここで着物やドレスを着て記念写真を撮りたくなる気分になりました。
大階段横にあるステンドグラスも素敵なので、旧前田邸に行かれたらぜひ一度ご覧ください。淡い色調のグラデーションがとっても素敵でした。
侯爵のご家族用の小食堂です。この部屋の窓ガラスはカッティングの縁取りがされていて、この日は天気がよかったのでその縁がキラキラと反射して光っていました。
毎朝、優雅に朝食をとられていたんだなと思うと、この雰囲気にうっとりしますね♪
立派な食器棚には銀食器なども飾られていました。
旧前田邸洋館の2階
2階の夫人室です。
全体がピンク色でまとまっていてエレガントなお部屋でした。邸内でも1番華麗な雰囲気のあるお部屋で、ご家族や親類がこの部屋で集まる居間としても使われることがあったようです。
次のお部屋はこの邸宅の主でもある前田利為侯の書斎です。
当主の執務される場所でもありました。重役や元家老の方も出入りされていたようです。壁には奥様の肖像画が飾られていました。
緑色と木製の建材で構成され、重厚感漂う落ち着いた室内でした。
旧前田邸の和館へ移動
洋館を見終わり、次は和館へ行きました。
大きな和館門をくぐって中へ入る
玄関となる大きな和館門です。スケールに圧倒されすぎてばかりの見学で、ここまでくると驚かなくなってきました。
和館のエリアは洋館とは全く違い、和を基調にしてしっとりと落ち着きのある華美を主張しない雰囲気でまとまっていました。
主に外国からの賓客をもてなすために建てられたものです。
木々の生い茂る中に建てられているので、都心の中にいても心を落ち着かせられる場所です。
玄関先が磨き砂利が敷いてあって料亭のようだね〜
和館も靴を脱いで見学する
和館も靴を脱いで見学する事になっています。
和室から見た池泉庭園です。
茶室は別室にあるのですが、この和室でも充分お茶を楽しめそうな眺めです。この時はちょうど紅葉を楽しめる時期で池に錦鯉も泳いでいて、とても素敵でした。
和室の上部には彫刻で細工された豪華な欄間がありました。
細かいところを見ていくと、本当に見どころ満載で見学に時間を要する旧前田邸の洋館と和館でした。