土曜日の朝、息子は誰よりも早く起きてソワソワしながら嬉しそうな顔で「アーロンが来るわ〜。」と恋人を待ち焦がれているような素振りを見せていました。
「アーロンは『ワンピース』尾田栄一郎氏も座ってるらしいよ〜。」と嬉しそうに言うので「ワンピースの人はその椅子に座ってお金を生み出すけど、あなたはその椅子に座ってお金を常に消費し続けてるから。」と私は言いたかったのですが、「へえ〜、そんな有名な人と同じで良かったね〜。」と言っておきました。
「大塚家具から3時半から5時半の間に持ってくるっていってたから代わりに出てね。」と、私達夫婦は出かける予定があったので、息子に椅子2脚の引き取りとアーロンチェアの受け取りを頼みました。
予想より早く大塚家具のトラックが着いたそうで、二人の配送係の従業員の方が自宅の椅子を引き取って、アーロンチェアを玄関前の床に置いてくださったそうです。
私達が帰宅すると、息子は満足げにアーロンチェアに座り、片付かないままの散らかった机で勉強していました。
「せっかく立派な椅子が来たんだから、机も綺麗に片付けたら?椅子がかわいそうだよ。」と言うと「アーロンが来たから、背筋も伸びて腰も痛くないしすごく集中できて、勉強はかどってるよ、まじで。」と得意そうに私の助言を無視して語っていました。
そして「丁寧に段ボールを開いて、アーロンを出してくれて、段ボールも片付けて、とにかく丁寧にしてくれたわ。」と上機嫌でした。
確かにいつもよりは勉強してるかなと思いました。
約10年間お世話になった前の椅子は「まだ座れるから置いとくわ。」と引き渡すのは辞めました。
アーロンチェアの重量は息子が買ったBサイズで24kgあります。「一人暮らしで引っ越す時、面倒だなあ・・・。」と夫はぼそっと言っていました。