放射線治療を受ける前まではイメージとして短時間で終わる治療だからと気にも留めなかった
乳がんの手術後、放射線を胸にあてる治療を受けました。
3ヶ所の放射線治療の病院から自分の行きたい病院を選べたので、私は通いやすい大阪府済生会中津病院を選びました。
先生が「中津病院の◯◯先生は放射線の専門家だからいいですよ〜。」といっていたので、じゃあ先に教えてよ〜と思いました。
乳がんの治療で胸部に当てる回数は標準が25回です。
放射線治療そのものは苦痛ではなかった
私の場合は切除した皮膚の端の部分にガンが万が一取り切れていないかもしれないと困るので30回当てるという事でした。
最初の5回くらいはなんでもないのですが、回数を重ねるうちに肌色が茶色くなっていきます。
茶色の程度は個人差があります。薄い人もいれば濃い人もいるそうですが、1、2年で元に戻ります。
10回目あたりから、火傷が治る時のような痒みが出てきたので、放射線科の先生が乾燥が激しくなってくるからと「ヒルドイド」を処方してくださいました。
放射線が当たったところだけヒルドイドを塗って皮膚を保護していました。
20回目になると皮膚が引きつってきたような感覚はあったと思いますが、我慢できないほどでは無く、私の場合は放射線治療に対しては男性技師の方2名に裸を見られる以外、抵抗感はありませんでした。
現在の状態は放射線を当てる前の状態に戻り、色も戻っています。ただ体毛が生えなくなり、汗をかかなくなりました。
放射線を当てた右脇と胸の周囲の体毛は生えません。 真夏でも放射線を当てた方は涼しげに乾いています。「服も汗臭くならなくていいか。」と良い方に考えています。
放射線を当ててもらう行為が一番辛くて最終日はホッとして泣きそうになった
私の場合は乳房温存手術でした。その後の放射線治療が本当に辛かったです。標準は25回なのですが、私は30回で土日をのぞく毎日通院が絶対条件でした。夏の暑い日でした。
放射線技師が女性ならよかったんですが男性二人の方でした。 その人達の前で上半身全裸になり仰向けになって、しかもマーカーで胸のあたりに印を付けられる行為がとても辛かったです。
でもその技師の方達も仕事でされてる事なので、「気にしないっ」と自分に言い聞かせて30回浴びました。
最後の日、技師の方から「今日まで毎日大変お疲れ様でした、頑張りましたね。お大事になさってください」と笑顔で言われた時、「ああ、これで放射線治療終わったんだ」とホッとして安心したのか泣きそうになりました。
照射したその後
放射線治療を受ける前に詳しい説明を受けました。
私の場合ですが、幸い放射線治療による副作用がほとんどありませんでした。
時々、気温や雨の関係でチクっと痛む時はありますが二日経つと治っていますが、乳がん治療5年をすぎると痛む回数は減って今はほとんど起きなくなりました。