子供の頭の形がおかしいといきなり検診医に指摘される
息子が9ヶ月を過ぎた時、乳児検診に行きました。沢山の親子が来られていて順番を待っていました。
息子の番になり、診察室へ。
看護婦さんに「椅子にかけて下さいね〜」と言われて椅子に座ると、70歳近い検診医は息子を見るなり、
「お母さんっ!お子さんの頭異常だよっ、異常!なんで気がつかなかったのっ!こんなピーナッツみたいな細長い頭でおかしいのにっ!」と突然言い出しました。
確かに出産した時も「頭が長いなあ・・・」と思いましたが、産婦人科の先生は「大丈夫ですよ、成長とともに丸くなりますので」とおっしゃっていたので安心していたのです。
しかし、突然の検診医の発言に「異常だと言うなら、じゃあどう改善したら治るのよ。先を言って」と言いたかったのですが、「そうですか・・・」と返す言葉もなく黙ったまま、先生が息子の体を診察し終わるまで私の頭は真っ白で呆然としたまま自宅に帰りました。
息子の頭が心配でかかりつけの小児科へ
帰宅してしばらくすると急に涙が出てきて、「もし息子の頭が治らなかったらどうしよう、不安だな」と思い、ちょうど夕方からいつもお世話になっている小児科の先生の病院が開くので、その先生のところへ行きました。
その先生はとても人気のある先生で診察室はお子さんで混んでいて、いつも忙しそうな方です。
また、子供の母親が自己流で子供の病気を治そうと民間療法に手を出した時はすごく真剣に怒る先生で、「厳しいから嫌」と言う保護者の方と「すごく信頼できる」と言う保護者の方と意見が二分する先生です。
主治医の先生はしっかりと息子の頭を診てくれていた
診察室に呼ばれて、先生に「今日、乳児検診で『頭が長細くておかしい、異常だ、なんで今まで気がつかなかったのか』と検診の先生に言われたので不安で来たんですけど・・・」と不安そうに言うと、先生は「大丈夫ですよ、成長とともに形はちゃんと丸くなっていきますから。前からSonくんの頭を見ていますが異常ないですよ、お母さんは気にしないでください」と言ってくださいました。
先生のいう通り、息子の頭は成長とともにみごとに綺麗な電球型の丸い形になりました。
息子は高校生の時も信頼を寄せて主治医の先生のところへ受診しにいっていた
そして息子は高校生になってもその先生のところに風邪の時は通っていました。
息子が中学3年生の時、「先生、高校生になっても通っていいですか?」と聞くと、「◯◯くんが来たかったらいつでもおいで」とおっしゃってくれました。
高校に入学してから風邪をひいて先生のところに行くと、診察の時に「どこの高校に受かったの?」と言われたので、息子が「灘高校です」と言うと、「そうかあ〜。頑張ったね!」とおっしゃってくれて、「どこの部活に入ったの?」「どこの大学目指すの?」等いろいろ聞かれました。
息子が「東大を目指しています。」と言うと、「理系?」と言うので「そうです」と息子が言うと、「学会で良く東京に行くんだけどSonくんが東大受かったら向こうで会った時、御馳走してあげるよ」とおっしゃってくださったそうです。
かかりつけの先生と世間話をするようになった息子を見ると「月日が経つのが早いなあ・・・」としみじみと感じました。