子供が理系学生だと気になるのが「大学院進学をどうするのか」という話
大学理系学部の学生がいるご両親は、将来子供がどう進むのか気になる方も多いのではないでしょうか?
大学4年で卒業して就職して欲しい親もいれば、大学院に進んで修士号を取得して就職して欲しい親など色々と想いはあるでしょう。
理系は大学院に進む学生も多い傾向にある大学も
個人的な私の思いですが大学は4年で卒業して就職してくれたら良いと思っていました。
ところが息子に聞いてみると「東大理一は大学院に進む子も多い。自分も院に行く」と言っていました。
調べてみると確かに東大の理系学生は大学院に進学する学生も多いようです。
大学院進学を視野に入れている息子なので「仕方ないか」と渋々諦めました。
そこまではよかったのですが。
家族全員で義母の家に遊びに行くと、子供が突然本音を祖母に話して驚いた事がありました。
祖母には本音で語る子供に親もびっくり!「院卒業後、アメリカ留学も考えている」と孫は話した
夏休みに実家に帰ってきている息子ですが、義母に顔を見せに行こうと息子を誘って夫の実家へ行きました。
祖母は笑顔を見せ嬉しそうに玄関の外で待っていました。
「君と孫にとても会いたかったんだと思うよ」と夫も元気な母を遠くから見て同じく嬉しそうな顔をしていました。
祖母と再会した息子でしたが、お昼ご飯をご馳走になり食事を終えた後、祖母から大学卒業後はどうするのかと聞かれて次のように答えました。
「大学院は進学するけど、その後も院に進む事も考えている。アメリカに留学する事も検討してる」と息子は答えました。
祖母と私達はびっくりしました。
「大学院の2年間までは生活費などは援助するけど、その後に関しては一切出さないよ。大丈夫?」と夫が息子に聞きました。
「わかってる。成績が良ければ援助などしてくれる制度もあったり、奨学金もあるから。当然働きながらも考えてるし心配しなくてもいいから。当然、大学院2年後に就職する事ももちろん考えてるしどうするかはその時決める」と、息子は親や祖母に言われなくても自分でちゃんと調べてるからという雰囲気で答えていました。
子供が大学院に3〜4年通う事も想定していて海外留学も考えているとは思いもしませんでした(博士号は最短3年で取得するケースもある)。
大学教員への道は長くて細いし、就職先もどうなるのか心配
修士課程を終了後にさらに博士課程を取得したら最高で8年ほどかかります。その頃には年齢も一般的な就活生よりもだいぶ年上になります。一般企業への就職も道が狭くなるのではないか、もしくは大学の教員になるとしても道のりはとても長く教員になれないかもしれないし、全く見通しが立ちません。
叔父が早稲田大学教授になるまでの道のりは長く、それはとても大変で相当努力した人でした。大学の学会賞を受賞し、色々な学校を勤め長い月日をかけて辿り着いた経歴です。
子供は「人生は一度しかないから、好きな事を追究していきたい。収入に関しては気にしてない」と皆に答えていました。
義母は「好きな事があるんやったらとことん頑張り、それでいいよ」と息子の気持ちを後押しして励ましていました。
文部科学省の調査資料を閲覧してみた
息子が将来考えている学科について検索してみると、文部科学省の調査資料に「数学研究に関する国際比較」があり閲覧してみました。
子供が進みたいと考えている学問に不安がありましたがこれらをよく読むと少し安心しました。視野を広くすると、また違った結果が見えてきて目を通しておいて今回良かったです。同じ学部で気になっている方がおられましたら閲覧しておく事をお勧めします。
息子が海外留学をするのかどうかは現時点は分かりませんが、見えない先に明るい兆しがほんのりと見えてきた気がしました。
息子には好きな事を勉強して追究していって欲しいなと私も思っています。
博士号課程取得後の就職先や収入についても、文部科学省は調査を行っています。お知りになりたい方は公式ホームページにある統計情報(文部科学省)から入って右上に検索窓があるので気になるキーワード「博士号 就職」、「博士人材追跡調査」等を入力して調べてみてください。特に、博士人材追跡調査については収入(年収)に関する事も載っています。
そのほか、東大生(院生)の就職先については東大新聞が毎年発表されています。私も今年の就職特集号を取り寄せてじっくりと読ませていただきました。
こちらも参考になりますので、ご希望の方は東大新聞ホームページで1部購読してみてください。
他大学でも学生の就職先など公開されているので、公式HPを閲覧してみたり大学新聞の就職号を一部購読する事をお勧めします。