0歳から続けた通信教育が築いた学びの土台
我が家の息子は、0歳から14年間、自然の流れで通信教育に取り組んできました。
最初はベネッセの「こどもちゃれんじ」0歳コースからスタートし幼稚園を卒園するまで続けていました。小学生になるとベネッセの英語教材「ビーゴ」や「ビーゴグローバル」も取り入れました。さらに、小学1年生から6年生までは本人の希望でZ会の通信教育にも取り組み、しっかりと家庭学習の習慣を身につけていきました。
振り返ると、小学校卒業までずっとベネッセやZ会の通信教材で学んできたことになります。
小学校高学年で、親のサポートは限界に
小学5年生ごろからは、私が息子に算数や数学を教えるのが難しくなり、高校受験向けの問題集や「高校への数学」など、難易度の高い教材に息子自身が取り組むようになっていきました。
当時、私はパートを始めようとしていたこともあり、次第に息子の勉強からは距離を置くようになっていきました。すると息子は「今の勉強では物足りない」と感じ始めていたようです。
中学生になって感じた物足りなさ
中学に入学後も、息子は高校受験を意識して通信教育の「特進コース」に取り組んでいましたが、ある時ふと「この教材はちょっと物足りないかな」と言い出しました。
確かに、通信教育では先生との直接的なやり取りがないため、理解が深まりにくい教科もあったようです。
「塾に行きたい」と言い出した息子
そしてある日、息子が突然こう言いました。

塾に行きたい!自分で探すから
私自身も高校受験のタイミングがきたら塾に通わせたいと考えてはいましたが、まさか息子の方から自発的に塾を探したいと言い出すとは思っていませんでした。
目標は灘高校。塾探しから始まった新たな挑戦
その後、行きたい塾を決めるためにいくつかの進学塾の入塾テストを受けはじめた息子。
ある日、ふとこんな風に打ち明けてくれました。
「実は、灘高校に行きたくて・・」
この言葉を聞いて私は本当に驚きました。「灘高校」という名前すら息子の口から聞いたことがなかったので、本音を知った時の驚きは今でも忘れられない思い出です。
遠方の進学塾に通う決意と春期講習からのスタート
最終的に息子が選んだのは、自宅からはかなり距離のある進学塾。一人で通うには心配もありましたが、息子の強い意志と自主性を尊重して、その塾に通わせることに決めました。
通信教育で培った力と塾での学びの相乗効果|学びの自立と成長
春期講習から本格的に通い始め、息子の表情もどんどん変わっていきました。通信教育で培った自学力に加えて、進学塾での本格的な指導が、より深い学びへとつながっていったのだと思います。
「塾に行きたい」と自分から言い出し、自ら進学塾を探し、目標を明かしてくれた息子の姿は、親として本当に誇らしいものでした。
通信教育を長年続けてきたことで、基礎学力と学習習慣がしっかり身についていたからこそ、「もっと学びたい」という気持ちに火がついたのだと思います。
今、子どもの勉強スタイルについて迷っている方がいれば、通信教育でしっかりと土台を築くのもひとつの選択肢。そして、必要になったときに進学塾に切り替えるという形も、とても自然な流れだと感じています。