子育ての始まりは「偶然」でした
このブログでは、我が家の子どもが東大に進学するまでの過程を記録しています。
中でも「幼少期にどのような関わりをしていたか」をまとめた記事は、よく読まれる反面、誤解を招きやすいとも感じています。
この記事では、幼少期の記録を読む前にぜひ知っておいてほしいことをまとめました。
0歳から始めた教材は計画ではなく偶然だった
わが家の子どもは0歳のときに、たまたま「こどもちゃれんじ」を始めていました。
でもこれは「早期教育をしよう!」と決めていたわけではなく、出産祝いにいただいた案内がきっかけ。育児に不安があった私が、少しでも子育てのヒントになればと思って申し込んだものです。
今思えば、スタートは本当に偶然でした。
たまたま始めたこどもちゃれんじに、子どもが楽しそうに反応した。
その様子を見て、「もしかしてこの子、こういうのが好きなのかな?」と思い、続けただけのことでした。
興味の芽に気づいたのは観察のおかげ
その後、こどもちゃれんじを楽しそうに続けていたので、「もしかして知的好奇心が強い子なのかな?」と気づきました。
書店でドリルを見せてみると喜んで取り組んだため、市販の問題集や知育玩具なども与えてみました。
ただし「やらせた」のではなく、「試してみた」だけ。やるかやらないかは本人に任せていました。親がしたのは興味を探る観察と、それに合った環境を提供することだけです。
本屋さんでたまたま手に取った幼児ドリルを「やってみる?」と渡したら、子どもが喜んで取り組んだ。
それがきっかけで、市販のドリルや知育玩具など、さまざまなものを試すようになりました。
私が特別な教育方針を持っていたわけではありません。
ただ、「この子が何に興味を持つのか」をよく見て、反応を大事にしてきた。それだけです。
無理になんでもさせる必要はありません
運動を嫌がっても無理にやらせませんでした
子どもは、実はスポーツがとても苦手で、運動系の習い事はすべて拒否されました。
体操教室も水泳も、体験に行ってみたら「やらない」との返事。それ以上はすすめませんでした。
勉強が好きだった反面、運動はまったく好まず、中学生の頃は体育の授業も嫌がる子でした。
ですが、「バランスよく育てなきゃ」と無理に運動をさせることはしませんでした。
どんな子にも得意不得意はあります。
大切なのは、不得意なことを克服させることではなく、得意なことや好きなことを大切に育てることだと考えています。
嫌がるものを排除したわけでもありません
無理に続けさせなかったのは、「できることを伸ばしたい」と思ったからです。
苦手なことを克服させようとすると、子どもによっては自己肯定感が下がってしまうことがあります。
本人が納得して取り組めることを優先した方が、長い目で見てプラスになると信じていました。
「早く始めること」が目的ではなかった
結果的に学びが続いた 理由は「好きだったから」
ブログには、「3歳からドリルをしていた」「小学生の時はZ会の通信教育で学んでいた」といった記録も載せています。
それを「やはり早期教育が重要」と受け取られることもありますが、それは私の意図ではありません。
私は、子どもの学びのスピードよりも、興味や好奇心を見守ることのほうが大切だと思っています。偶然、子供の知的好奇心が強いと気がついたのでそれにそった行動でした。
子どもの興味に合った環境づくりを大切にしてほしいなと思っています。
「遅咲き」でも大丈夫。印象に残ったある大学の先生の話
ある大学の公開講義で、先生がこんな趣旨のお話をされていました。
「大切なのは“早くできること”ではなく、“自分の好きなこと、または関心を持つもの”を見つけること。
好きなことなら自然と続けられる。
自分も、最初から今の道が得意なわけではなく、順調に進めたわけではなかった。時間をかけてようやくたどり着いた」
私はこの話を聞いて、子ども時代の関わりに自信が持てました。
たとえ早く芽が出なくても、好きなことに出会えたら、その子は自分のペースで花を咲かせる。
そう信じて見守ることが、親にできる一番のサポートなのかもしれません。
このブログで伝えたいこと
これはあくまで「一つのケース」です
子ども一人ひとりに、まったく違う道があります
ブログに書いている我が家の記録は、あくまでも「一つのケース」です。
同じようにしてもうまくいかないかもしれないし、全く違う道の方が向いているお子さんもたくさんいます。
どうか、「こうすれば東大に行ける」といった再現性を求めるよりも、
「子どもの興味をどう見つけ、どう応援していくか」という視点で読んでいただけたら嬉しいです。
そして何より、子育ては人それぞれです。
ブログに書かれた体験が、誰かの焦りや比較の原因ではなく、
「うちの子にはうちの子のペースがあるから、全部取り入れるのではなく参考程度に読んでみようかな」と、子育てのヒントになれば幸いです。
最後に
このブログでは繰り返し「これは一つのケースです」、「参考程度に」と書いています。
それでも、どうしても誤解されることがあるのが現実です。だからこそ、この記事を書きました。
「こうすればうまくいく」という内容ではなく、「こういう道もあったのか」と思ってもらえたら嬉しいです。
そしてこの記録が、子どもと向き合う時間に安心とヒントを添えるものになれば、私はそれだけで十分です。