地方(遠方在住)の親が東京大学五月祭(文化祭)を見に行った日帰り旅行体験記
地方で遠方に住んでいる親の私が東大五月祭に日帰り旅行してみた体験記です。
五月祭の開催日時は5月中旬の土日2日間に行われ、朝の9時から夕方の6時までです。
今年は5月3週目の5月18日と19日です(前年度は5月2週目の13,14日)。
今回の五月祭見物の目的は建物と景色の撮影がメイン
催し物の画像はSNS等掲載不可が多いので画像は建物が中心です。
前回、入学式後の大学見物で本郷キャンパスの建物だけを見てまわったので今回は、弥生キャンパスの建物と景色をメインで見たくて行きました。
東京大学の文化祭の見学は今回で2回目です。
1回目は毎年11月に行われる駒場祭に行きました。
前回の駒場祭は宿泊代+新幹線代などで旅費がかさんだ
昨年11月に東大の駒場祭に行った時は宿泊費用と新幹線代、食事代で10万円を超えました。
その約6ヶ月後にまた五月祭で宿泊して行くとなると費用がかさむので、最初は「見にいくのやめようか」と話していました。
去年、駒場祭行ってるからしばらく行かなくても良くない?
ですが、久しぶりに2年生になった息子に会いたいのもありどうしようかと私は躊躇していました。
でも、Sonの近況を確かめに見に行きたいなと思って。
五月祭見物は日帰り旅行に決定、さっそく東京大学本郷・弥生キャンパスへ行く
結局、都内に宿泊せず新幹線で日帰り旅行にして、東京大学の五月祭を見に行くことに決めました。
地方で遠方の親の文化祭見学は開催開始時間9時近くに行くなら早起き必須
今回の文化祭見物で新幹線利用での日帰りは疲れました。
午前3時50分に起きて開催時間の朝9時台に間に合わせる
開始時間に間に合わせなければもう少しゆっくり出発できたと思いますが、その分文化祭見物出来る時間が減り、息子と昼食を考えていたのもあって早朝出発になりました。
朝は午前3時50分に起床しました。そして身支度をして5時に自宅を出発です。
車で駅前まで行き、そこから電車で新大阪駅に到着しました。
新幹線は朝7時頃に出発。
東京駅には9時30分すぎに着きました。
地下鉄の東京メトロ丸の内線に乗り換えて7分ほどで本郷3丁目駅に着き、そこから徒歩6分ほどで東京大学本郷キャンパスに到着しました。
伊藤門(東京大学伊藤国際学術研究センター門)から入るようにと係の方から指示がありました。
入ってすぐ案内所があるのでパンフレットを受け取り大学構内へ入りました。
まず、工学部のエリアへ行きました。
工学部1号館前には第97回五月祭の大きな立て看板がありました。
本当にたくさんの人が五月祭を訪れていました。大盛況です。
どこの通りか忘れましたが、混雑ぶりがすごくて前の人が少しずつ歩き、その後をついていくしかない状態の場所もありました。確か出店が集中しているエリアだったと思います。
中高生のための進路相談会&座談会
駒場祭と同じく、五月祭でも中高生に向けての進路相談会が行われていました。今回の五月祭で行われた場所は工学部2号館でした。
東大生が直に教えてくれる経験や勉強など聞いて良かったと思える事もあるかもしれないので、受験生と保護者の方は一度ご覧になってみたらいかがでしょうか?きっと励みになると思います。
匂い袋作り体験 薫物研究会
工学部1号館を訪れていた時、一部の部屋に列が出来ていたので何だろうと思ったら、匂い袋作り体験の列でした。
自分だけの物を作るイベントは人気なようです。
お目当ての珈琲同好会のコーヒーを味わいに行こうと思ったら、馴染みの店を見つけてしまった
駒場祭で珈琲同好会のコーヒーを飲んで、風味の違いを確かめるのが楽しかったのでその場所に行きたかったのですが、建物を探すのが面倒なのと人の多さに疲れてしまいました。
あれ、お店があるよ?
帰宅してから知りましたが東京大学本郷キャンパスには2店舗スタバがあり、工学部店の他に本郷東大前店があります。
スターバックスコーヒー 東京大学工学部店(工学部11号館)
目の前を見るとそこにはスタバがあり、「疲れたし入ろうか」と夫が言ってきました。
スタバ工学部店は東京大学工学部11号館にあります。
スタバなんて全国どこにでもあるしと思ったのですが、朝食もバナナしか食べなかったので私はお腹が空いていたこともあり、お店を利用することにしました。
東大内のスタバってこんな機会じゃないと入れないと思ったので、文化祭にもかかわらずスタバの誘惑に負けてしまいました。
お店の隣は展示室のような室内になっていて椅子とテーブルが何席かありました。
展示の仕方が額縁のようなガラス張りの四角い箱にそれぞれ納められたデザインで各自ライトアップされ、とても印象的だったので記憶に残りました。
そこに座って展示物を眺めながら、注文したストロベリーフラペチーノとホワイトチョコレートチャンク&マカダミアクッキーを食べました。
疲れるとつい、手軽に食べれる甘いものが欲しくなりますね。
「コーヒーじゃないけど、スタバで飲み物と軽食済ませたからお腹も落ち着いてしまったね」と夫も苦笑いです。
個包装のクッキーが地味に嬉しい
クッキーは大きめで柔らかい食感で中高年にも優しい配慮がされていると言うのは言い過ぎでしょうか、個包装は外出先では手を洗わずに包んだまま清潔に食べられる利点があるなあと関心しながら食べました。
こういう有難さっていうのは旅行しないとわからないものですね。
絶妙な大きさのクッキーなので、いつもはコーヒーばかり注文して滅多に飲まないストロベリーフラペチーノも一緒に飲むと小腹が満たされてしまいました。
息子と再会、そしてお昼ご飯を食べに一旦大学の外へ
スタバで休んでから今日1番の目的である、息子と再会しました。
お昼ご飯食べに行こう
それが楽しみだったんでしょ?
「お昼ご飯はお店で」と言う息子の提案で、東京大学本郷キャンパスから一旦外へ出て、東大から徒歩3分のところにある洋食屋さんへ行きました。
息子は東京出張をよくする父親との食事を毎回楽しみにしていて、今回も家族全員で食事が出来るので大変楽しみにしていたようです。
大学構内で軽食を楽しんでも良かったのですが、久しぶりの家族水入らずで少し落ち着いたところで昼食をとりたかったのも外食する理由の一つです。
東大に戻って再び五月祭を見学
洋食屋さんで食事を済ませた後、私たち家族は東大キャンパスに戻り、再び五月祭を見学しました。
たたら製鉄 東京大学工学部マテリアル工学科
工学部4号館西にある場所では工学部マテリアル工学科のたたら製鉄を実演していました。
砂鉄から鉄を精錬する作業を行っていましたが、火柱が時折勢いよく上り実演している学生さんが大丈夫かなと心配になりました。
手袋は溶接用なのかとても分厚いものをはめていたので少しほっとしましたが風向き次第で服は大丈夫なんだろうかと、私はそればかり気になって見てしまいました。
農学部と弥生門の方角にある建物も見たかったので午後からはそちらを重点的に見てまわりました。
弥生講堂(一条ホール)
農正門(農学部の正門)から入って右にあるガラス張りの建物が弥生講堂の一条ホールです(二種類あり、正門向かって左にあるのがアネックス)。
一条ホールを昨年、息子が写真に撮って送ってくれました。
今回私が五月祭に来た理由の一つが、このガラス張りの一条ホールです。一度見てみたかったのです。
壁一面ガラス張りになっている外観に魅力を感じます。緑と木のベージュと細い黒い縁取りの調和したデザインが素敵です。窓ガラスになんとなく周囲の木々が映り込むのも良いですね。
夏は暑すぎないのかな?と少し気になりました。
正門から向かって左側のアネックス前には忠犬ハチ公で有名なハチ公とその飼い主の上野英三郎博士の銅像があります(弥生講堂アネックスは当日ブルーシートで覆われていました)。
大好きなご主人と対面出来てすごく喜んでいるハチ公の様子が銅像で再現出来ていて、私も眺めて嬉しくなりました。
ハチ公は知っていましたが、飼い主が東京帝国大学農科大学教授だったと言う事は知りませんでした。
東京大学農学資料館
農正門入ってすぐ右側にある東大農学部資料館ではハチ公のホルマリン漬けの肝臓も展示されていて、フィラリアに寄生されていた一部も説明されていて少し驚きました。
それを見て私は独身時代、家で飼っていたゴールデンレトリバーにもフィラリア予防の薬を毎月投薬していたなあと思い出しました。
資料のほかにハチ公と上野博士グッズも販売されていました。
購入される方もたくさん来られていて賑わっていたので、ちょっと店員さんが大変そうでした。
「ハチ公と上野博士グッズ」公式HPでもオンラインショップがあり、グッズを購入することが出来ます。
巨大木質パビリオン・Rally (東京大学農学生命科学研究科 生物材料科学専攻 木質材料学研究室)
ブルーシートで覆われたアネックスの前に「Rally」と言う建築物が展示されていました。
なるべく合板を加工せず施工するのをコンセプトに作られた構造物だそうです。設計、棟梁ともに学生の方が担当されました(立て看板の説明より)。
小さいお子さんから大人までそれぞれくつろぎげる空間になっていました。この周りに大きな木々があり、ちょっとした小雨が降りましたが雨宿りをするような感じで木の下で皆さん休憩していました。
自然と馴染む圧迫感のない空間作りもいこごちよくて良いですね。
弥生門(大学構内から)
農正門と門のデザインは似ていますが弥生門です。大学敷地内から撮った画像です。
農正門よりはこじんまりとした感じです。
生物科学が拓く未来(農学生命科学研究科応用生命化学・工学専攻修士生企画)
弥生キャンパスの農学部2号館では生命科学が拓く未来という題で展示型と実験型企画が実演されていたので行ってみました。
研究者の方の講演会もあったのですが、事前予約制でした。
展示型のクイズがあったので挑戦してみましたが、なかなか難しくて短時間では答えを見つけられない問題もありました。
生活上にある菌や酵母などの菌もシャーレで展示してあり、ちょっと手の菌はギョッとするねと夫が言っていました。
東大の農力〜専攻ラボ紹介(東京大学生産・環境生物学専攻/応用生物学専修・緑地環境学専修)
野生のイネ、栽培イネとの比較した展示がありました。
野生のイネってすごく背が高いんだね!
そのほか食虫植物のウツボカヅラもありました。食虫植物は興味があったので何という植物なのかはすぐわかりました。確か昆虫の説明展示もあったと思います。
他にもいろいろ展示してありましたが覚えていません
高校生らしき子や大学生も熱心に見に来ていました。
五月祭は展示エリアが本当に数多くて全部見切れないほどのボリュームがありました。そのため安田講堂エリアは今回見て回らなかったのですが、一つ興味のあるブースをパンフレット上で見つけました。
非進学校出身東大生の合格体験記(UTFR)
進学校からではない高校からの東大合格者の体験記が販売されていました。法文2号館横の三四郎坂エリアでした。こういう体験記も受験生には合格への孤独さなども共有出来て良いと思ったので載せました。
予想外に疲れが早く出たので、新幹線の時刻を早めて大阪に帰った
思っていた以上に早く疲れてしまいました。
日曜日ということもあり、夫は翌日出勤なので私達は帰りの新幹線の時刻を少し早めて、4時台乗車の席に変更して帰宅しました。
日帰りで地方(遠方)の親が大学の文化祭に行った感想
個人的な感想です。
日帰りなら乗車時間が少ない飛行機が良いと思いました(待ち時間が長くなりますが)。
そして当たり前な事ですが、宿泊した方がゆっくり見れますしその他の観光なども多少はできる余力はあります。
朝がとにかく早かったので、東京に着くだけですごく疲れました。
前回の駒場祭の時は、2泊したので1日ゆっくりできて休みも取れたので割とたくさん見てまわる事が出来ました。
本郷キャンパス、弥生キャンパスはとても広いので全部見る事はできないです。
各学部の展示会場の建物がたくさんあるし、歩いて移動が多いので疲れるのも早かったです。
今回もスニーカーを履いて正解でした。
相当歩き周りました。スマホの集計では12km歩いた事になっていました。
会場が広いので来場者も多く、途中出店の通りはすごく混雑して歩くのも前の人をついていく感じの混雑具合でした。
来場者はご年配の方々も結構おられました。
私のもう一つのお目当てだった五月祭の公式マスコット、めいちゃんには会う機会がありませんでした(正門広場で決まった時間に現れる行程になっていた)。
文化祭を日帰りで見にいく1番のポイントはあらかじめ見るものを決めておく事
パンフレットは当日もらって見るのですが、文字が同じように並んでいて字も小さいので見通すのが面倒になり、結局息子が「これにしたら?」と勧めてくれたものだけを見ることにしました。
たくさん並んで載ってるのでこの場で落ち着いて読めないし、決められないね
家に帰ってパンフレットの冊子を見てますが、自宅で時間をかけて読むとようやく内容が把握できる感じです。
文化祭を見にいく時は自分なりに「今回はここを見る」とか具体的に数個絞って見に行った方が充足感が得られやすいと思います。
駒場祭の方が敷地がまだ狭く、催し物も凝縮された感じでちょっと歩けば見れるのでたくさん見物できて、二日かけて訪れた事もあって充足感は五月祭よりありました。
50代で運動不足気味なせいもあるかもしれません
五月祭は敷地が広々してるので、展示物や企画も多くダイナミックな催しなどしやすい環境で大型展示物などもたくさんあってそういう点が良いなと思いました。
次回大学の行事に参加する時は個人的に1日宿泊するのがやっぱり良いという結論になりました。