発達障害

一般事務と倉庫作業、発達障害者の体験と向いてると思った仕事

※当サイトはアフィリエイト広告を使用しています。

一般事務は人気の仕事、だけど想像と実際は違った

いつの時代も主婦に人気の一般事務の仕事と、近年ポピュラーになった倉庫作業の仕事を過去にしていました。

ASDとADHDがある発達障害者の私が体験した事と各仕事の感想です。

事務の仕事を一時期、大手企業で頼まれてパート勤務していた

ある大手メーカーに工場の仕事でパート採用されたのですが、面接時に「PCは使えますか?」と聞かれたので使えますと答えると、即日一般事務として採用されました。

最近の若い人はPCを扱えない人が多くそれが理由だからと後から上司に教えてもらいました。

最初は有名電機メーカーの一般事務で大変嬉しかった

私が全く想像してなかった大手企業の一般社員フロアでの仕事です。

しかも正社員と机を並べてです。

メーカーなので制服がありました。

その制服を着てのデスクワークです。

いきなりの大会社の正社員フロアでの仕事に、最初は舞い上がって喜んでいました。

「大手メーカー社員になった」気分でいっぱいでした。

ふわっとした気分になっていました。

巣ごもりママ
巣ごもりママ

同じ仕事で採用された人数は5人でした。

ところが想像していた環境とは違っていました。

フロア周辺の環境がとても苦手になった

正社員と肩をならべてのお仕事です。

時間通りに全体朝礼があり、それから仕事が始まります。正午が来ればお昼ご飯です。

各自休憩をとり、またフロアで午後からお仕事です。

私の仕事は昔のデータをファイルにカテゴリごとにまとめて収納し、保存していく作業です。

一日中そのお仕事が続きます。

最初はうれしかったのですがデスク周りの仕切りがなく、前、横にも人が座っていて前を向くと人の目があるのでだんだん緊張するようになってしまいました。

一か月経つと精神的にまいってきてしまいました。

会社からは一時間ごとに10分ほど休憩してくださいと言われていましたが、ほとんどとりませんでした。

「1室で皆もくもくと視線を気にせずデスクに向かって仕事するなんてすごいな」と思うようになっていきました。

発達障害者の私が気になっていた事務の仕事と環境

私は以下の内容が特に気になっていました。

発達障害者の私が気になった事務の仕事と環境

  • デスクにパーティションがないので視線が気になる
  • 静かなので咳一つでも気を使う
  • 部屋は広めだが多くの社員が皆一同にそろって仕事をしているので密になりパーソナルスペースがとても狭くなる
  • 周囲が正社員ばかりなので気を使う
  • 一日中、机に座って同じ作業を続ける

事務はやってみないとわからないものだと思いました。

発達障害者の私には一般事務の狭いワンフロアでの作業は合いませんでした。

2ヵ月ほど経った頃、同僚の一人(その方も発達障害者である事を面接後に伝えていた)が「部屋が合わなくて仕事に集中出来ないから別室で仕事をしたい」と申し出たので、会社側は個室を与えてくれました。

私たちは移動してそこでお仕事をつづけることになりました。

狭い部屋で5人でのPC作業です。

一年間だけというお仕事だったのですが、7時間同じ椅子に座り続けて同じ内容の仕事をする事が辛くて11ヶ月で退職しました。

電車が苦手だと言うことにも後で気がついた

あと、これは仕事とは関係ありませんが電車が満員電車で、そのうえ会社の最寄り駅はいつも混雑してストレスが溜まっていきました。

最後のほうは、電車に乗ると自然と涙が出るようになってしまいました。

私は電車、新幹線など乗り物自体があまり得意ではないと、仕事を辞めてから気がつきました(不特定多数の人と同じ空間を共有するのがつらくなるようです ) 。

大型倉庫のパート作業員として働き始める

その後、倉庫作業のパートに採用されて一年間働きました。バスで通っていましたが、電車よりは通勤時間が短いのでそこまで辛くありませんでした。

倉庫作業は私の性格にとてもあっていて一番長く続きました。

発達障害者の私に倉庫作業は合っていた

私には倉庫作業は割と向いていたようです。良かった事をまとめました。

倉庫作業の良いポイント

  • 服装が自由
  • パーソナルスペースが広い(倉庫が広いので)
  • あまり干渉されない(一人で過ごしても目立たないし、必要以上に話しかけてこない)
  • お昼の食事も一人で取れる(部屋が3ヶ所あった)
  • 歩き続けるので健康に良い
  • 仕事をしていれば行動も割と自由
  • 仕事内容は覚えれば出来る内容

欠点だと思った事は次の内容です。

倉庫作業のマイナスポイント

  • 夏は暑く、冬は極寒(温度管理が必要)
  • 一日2万歩ほど歩くので疲労が大きくなる
  • 仕事から帰る頃はへとへとでお惣菜を買う回数が増える
  • 倉庫で好きな仕事に配属されない場合もある
  • 品質管理(破損で返送されてきた商品、受取拒否で返送されたもの)の扱い
  • 仕事量にむらがある職場の場合、暇すぎて時間を潰すのが大変になる

欠点に書いた室温の事ですが、倉庫会社によっては冷房が付いているところもあります。

倉庫の品質管理は主に注文者からの返品や、輸送途中の破損で特にガラス製品、不在届が続いて返品扱いになった商品の棚戻しの作業です。

私は品質管理も助っ人要員で一時的に短期配属されたのですが、ガラスの破片で手を切ったりしてかなり注意を要する仕事でした。

勤めていた倉庫の会社では「防護手袋」をつける説明をしていなかったので、私のように手を傷つける方が時々いました。

怪我をしたので私はピッキング作業に配属を変えてもらいました。

このように倉庫作業も少し注意する点はありますが、対処法をとったり改善すれば私のような発達障害者の方には長く続けていける仕事だと思います。

当時の同僚に私と同じような発達障害を持った方が数名働いていましたが、勤めてみてどうなのか聞いてみましたら「快適だ」と皆答えていました。

  • この記事を書いた人

巣ごもりママ

乳がん既往歴主婦(ASD・ADHD)。 言葉がおそかった子供の幼児期→公立小中から灘高へ、そして東大生の学習記録や塾なし10年間の問題集、塾・予備校3年間、知育玩具、家族の趣味など掲載中です♪

-発達障害
-,