大学受験間際の2月に息子が突然、下痢をすると打ち明けてきた
お母さん、なんか最近よく下痢して大変やねん
「下痢してるの?ずっと?」というと「うん、一年前からずっと」というので「なんでもっと早く言わなかったの?」というと「お母さんに言ったけどお母さん覚えてないみたい」と言われました。
・・・すみません、言われても聞き流してすっかり忘れていました。
大学受験が近づくにつれて、お腹の調子も悪くなっていったようです。
東大が頭に浮かぶとお腹が痛くなる
え!?
じゃあ東京大学受けるの辞めたら?別に関西でいいんじゃないの?
私はそう言いたかったのですが、息子の気持ちを考えてその本音は言わないで心にしまっておきました。
とにかく、大学をイメージしただけで下痢するなんて大変です。
もうすぐ東京大学受験本番がやってきます。
「内科行って先生に相談してきたら?」と勧めて、息子は早速病院へいきました。
過敏性腸症候群と診断されるが症状が改善されない
「10秒で診察終わったわ」と息子から連絡。
「先生すぐ過敏性腸症候群やねって薬くれた」と帰ってきました。
イリボーという薬とビオフェルミン剤をもらってしばらく様子見です。
「飲んでみたけど下痢止まった、効いてるみたい」と息子もホッとした様子。
本人は受験のことは一切言いませんが、精神的に不安になってるんだなと親なのに理解できてなかったことを反省しました。
総合病院で内視鏡検査を受ける日、東大受験1回目の合格発表の日でもあった
ところが全然痛みがおさまらない様子。
お母さん、やっぱりお腹痛い 病院行きたい
先日行った町の病院へ行くと「紹介状出しておきますね」と総合病院での精密検査を受けさせてもらえることになりました。
その総合病院での話。
看護婦さんから内視鏡検査をするための準備など前日にしなければならないことを教わり、一旦帰宅。
検査をしに再び予約日に総合病院へ行きました。
鎮静剤を使うので、2時間はじっとそのままにしていないといけないので保護者も同席です。
実はこの日、東大の合格発表の日でした。
検査に呼ばれて息子は検査室へ。
息子は朝に不合格を知り、気持ちが沈んだままこの内視鏡検査を受けたので、精神的に負担もかかって大変だったと思います。
私は辛い気持ちのまま我慢して検査をすすんで受けている息子の姿を見ていると、その耐えている様子にいたたまれない気持ちでいっぱいになってしまい見守るのがとても辛かったのを覚えています。
看護婦さんが「今のところ、異常もないようなのでお子さんのモニターを見てみますか?」と言ってくださったので、検査室へ入りました。
隅々までこうやって見てますが、お子さんの腸は綺麗ですよ〜 血管もはっきり出てますしね
良かったです〜、安心しました。でもなぜお腹が痛くなるんでしょうか?
お子さんから聞いてますが大学受験のための勉強も影響してますね、きっと。
ストレスが体にかかってるんだと思いますよ〜。
環境を変えてみたり、体調を整えるために運動したり、ゆっくり休んだりしてみるとじきに改善されると思います。
今のお子さんの状態だとこちらからはお薬を出すことはないですので。
そして、鎮静剤が切れて「よかったね〜なんでもなかったね」と着替えと会計を済ませて帰宅しました。
痛みが治らないため、消化器内科へいく
そしてその2日後、新浪人1年生として今年から駿台予備校のEXコースへの入学が決まり、ホッとしていた矢先です。
お母さん、お腹痛いねん。胃じゃなくて腸やねん
え〜、また?じゃあ消化器内科の先生とこ行こうか?
夫に車でその消化器内科へ息子を連れて行ってもらいました。
すると、先生は「胃腸の収縮緊張をリラックスさせる漢方薬を出してみましょう、それで様子を見てみてくださいね」と芍薬甘草湯を処方してくださいました。
飲み出して2日めの朝。
どう?体調はどんな感じ?
漢方もらってよかったわ〜、効いてる、飲んでるあいだは痛くないよ
よかった〜
どこの病院の先生に聞いても「受験のストレスだと思いますよ」とおっしゃっていました。
初めての遠く離れた地域での大学受験は子供にとってもかなり精神的に負担がかかるんだなと実感し、来年受験の際は夫が付き添いで一緒に行くことになりました。
そして数日後。
お母さん、イリボー飲むの忘れてたらまたお腹痛くなってる。漢方だけだとあまり効かないみたい
やっぱり薬を飲まないと治らない様子なので、消化器内科へ再受診して薬を処方してもらうことになりました。イリボー+芍薬甘草湯だと落ち着くようです。
家庭で出来る予防策を調べてみた
腹痛を予防する対策を調べてみました。
- 糖分を控える
- 食物繊維をとる(水溶性食物繊維が推奨)
- 低FOD食を選んで食べる
- 適度な運動やリラックスできる時間を作る
- 乳酸菌をとる
上記の5つが家庭で出来ることでした。
甘いもの大好き家族なので、1番の糖分を控えることは大事だなと実感しました。
スーパーで売っている4個1パックで売ってる和菓子を我が家では一人1パックとして食べています。
私は2個食べて翌日に2個なんですが、夫も息子も一度に全部4個食べてしまいます。
息子は酒饅頭が大好きなのですが、6個入りを一度に全部食べてしまいます。
用心して様子を見てみたら、やはり和菓子(あんこ、あずき類の入ったもの)などの甘いものを多く食べた翌日にお腹が痛いと言ってることが多かったです。
今後は、甘いものを取っても一人分の量で抑えておくことを心がけさせるつもりです。甘いものを食べる日数も減らさないといけないですね〜。
2番目の食物繊維ですが結構取ってたつもりです。サラダ油を嫌がる息子のために、生野菜はスライサー等で細かく切って塩を少量かけてしんなりしたものをそのまま出したりとかなり気を使っています。
3番目の低FOD食は息子から教えてもらいました。
高FOD食になるとお腹が痛くなったりする場合があるそうで、過敏性腸症候群にも影響するということなので調べてみました。
たくさん取り上げているサイトがありましたが、大正製薬ホームページの「疾患ナビ」内にある「過敏性腸症候群の対策」を参考にしています。(一日の過ごし方がイラスト入りでわかりやすいため)
特に食べないでおいた方が良い食品
小麦、乳製品、大豆系食品、あずき、あんこ、玉ねぎ、ねぎ、ニンニク、さつまいも、アボカド、キノコ類、はちみつ、桃、マンゴー、りんご、柿、ソルビトールなどの甘味料、ごぼう、ブロッコリーの茎など。
大豆製品でも、絹豆腐はダメでも木綿豆腐は良かったり、味噌汁を飲んでも大丈夫な人など個人差があるようです。
我が家は食べないでおいたほうが良い食品を結構好んで食べていたので、これらを息子に食べさせないように除去してみました。
ガスコンのせいかもしれへんし、ねぎとかニンニク食べなくなったせいかもしれへんけどお腹痛くないわ
そう〜良かった〜
息子の場合は上記の食品をやめると体調が良くなるようです。
しばらく通院していたが食事内容を変えて現在は体調も回復した
診察を受け、消化管内ガス駆除剤のガスコンを新たに処方してもらい、イリボーと一緒にしばらく飲み続けていました。
FOD MAPを参考に食事内容を変えて2ヶ月経ちましたが、下痢も治ってお腹も痛くなくなり、現在は通院しなくても大丈夫になりました。
低FOD食品の一部除去をして、乳酸菌も飲むようになった
- ネギ、蜂蜜、甘味料を使わない
- 豆腐は木綿豆腐を使う
すぐ使えて便利な調味料の甘いたれなどにソルビトールがよく入っているので、使うのをやめて醤油、砂糖だけで味付けをしたりと料理方法も変えました。
ブロッコリー(茎を除く)などの野菜は通常の使用では問題ないそうなのでたまに使っています。
我が家の場合はネギ、蜂蜜、甘味料が下痢の原因になっていたのでそれらを除去しています。
ラカントSも糖質制限で良いと思って買いましたが、これは家族全員下痢したので現在は使っていません。
常時ゆるい感じだったんだけど、最近調子いいわ〜。ネギやめてよかったかも
え・・そうだったの
実は夫も便がゆるいほうで、時々お腹を下したりしていました。原因はわかりませんが良くなっているのでこのまま続けてみます。