「公立中学から灘高校に行くにはどうしたらいいですか?」
ネットで息子の高校名で検索すると見かけることがあります。
入学試験の過去問題をまとめた「赤本」を出版している英俊社の本に灘高の赤本があります。年度ごとに販売されていて、過去5年間をまとめてあります。
入試問題で出題される4教科の傾向と対策が載っています。参考にしてみてください。
本屋で中を見ましたが対策が具体的で分かりやすく勉強の計画の方向性を立てやすいと思いました。
息子は「塾に行きたい!」といい、自分で決めた塾に行きました(この記事の一番最後に息子が自分で決めて入塾した体験と灘高に入学した関西地域のお子さんが通っていた塾を載せた記事のリンクがあります)。
灘高校の入試問題がどうだったのか息子に聞いてみました。
灘高校を受験するための勉強の進度について
自分は塾に行くまで家庭学習だったが数学は中学入学時に基本的な中学2〜3年を学習あるいは終了してると理想的。だけどそこまで進んで無くても大丈夫、塾で教えてくれる
中1の4月の時点で中学数学を終了した。塾に通うまで家でチャート式等で高校範囲を少し勉強しながら、問題集「高校への数学」を中心にしていた。
他教科は中学生向け問題集と、通信教育(小学1年からz会、中学1年の間はz会特進コース)をとっていた。
中2の春期講習から塾に入ったので通信教育をやめた。
後輩も勉強ができるほうで灘高校を目指していた。
「灘高校に受かるにはどうしたらいい?」とその子が中学3年2学期の時に家に来て聞かれたので通っている塾を教えてもらったが、その塾は中堅の進学塾で難関高校進学希望生徒向けの塾ではなかったのと、塾のテキストを見せてもらうと灘高校受験レベルには到達していない内容だったので正直厳しいのではないかと思っていたが結果はやはり不合格だった。
元から勉強できて賢い子なら自分で勉強していけるかもしれないが、自分はそうではなかったのでやっぱり先に進んだ勉強を教えてくれて過去に灘高校に合格させている塾にぜひ入りたいと思っていた。
試験の教科についてどのような内容なのか?
国語
記述に慣れて、書けるようにする。古典は難しく、高校の範囲も出る。漢字も覚える事。
※塾では古典は一部センター試験の範囲、現代文も一部分神戸大学、筑波大学等の問題を抜粋して教えていた。
入試説明会の資料には
日頃からたくさんの本を読む(人間についての深い関心と幅広い教養が必要)、漢字を覚える、語彙を豊富にする事。
引用元:平成31年度灘中・灘高入試説明会の冊子
数学
月刊「高校への数学」(東京出版)の問題が解けるように。暗記だけではダメ、公式の意味を理解する。
(なぜそうなるのか等)公式を証明できるようにしておく。
途中の数式も採点される(最後の答えが間違っていても、途中あってたら点数くれるから数式等消さずに残しておく、気を抜かないで書く)。
東大二次試験の答案用紙も同じ感じで途中の計算式も書き残しておくといいよ♪
入試説明会の資料には
証明問題は不必要な事を列挙すると減点になるので要領の良い解答を作成できるように。
式の羅列だけで終わらぬよう説明もできるようにする。
引用元:平成31年度灘中・灘高入試説明会の冊子
※塾では京都大学文系前期の数学の問題も中学生でも解けるからやってごらんと先生から頂いて採点してもらった事もありました。
チャート式の数1+Aの問題も一部解いて塾の先生に見てもらったり、自主的に自分で東北大学の確率統計の問題も解いていた
英語
塾では関西学院大学の英語の入試問題を抜粋して教えていました。
昔よりは易しいが依然として難しい、過去問解いたらわかると思うけど英語は超難しい年もあった
入試説明会の資料には
単語熟語をしっかり覚える。
英文を正確に読み書きできるように練習する。
長文を読み、大意の把握、文章の前後で未知の単語・熟語の表現を推測する練習をする。
普段からニュース、映画等を英語で聞くなどリスニング力をつける。
引用元:平成31年度灘中・灘高入試説明会の冊子
理科
入試説明会の資料には
暗記した知識を問うのではなく、その知識を与えられた問題においてどのように使うかという応用力をみている(まだ説明されていない自然現象等をどのように捉えて説明できるのか、その能力が将来必要とされるから)問題文をしっかり読み、先入観を持たずにその場で考える事。
引用元:平成31年度灘中・灘高入試説明会の冊子
※平成31年度灘中・灘高入試説明会の冊子から一部引用しております。(「入試説明会の資料には」の部分)
冊子にはより詳しい内容が載っていますので、灘中学・灘高校を目指していらっしゃるお子様や保護者の方々はぜひ年2回行われている入試説明会にお越しください 。
灘高校受験の時気をつけていた事、住んでいる地域のポイント
当時、息子が「気をつけてる」と話していたことをまとめました。そのほか住んでいる地域のポイントも息子が東大生になった今、振り返って考えてみました。
灘高校を目指す息子が気をつけていた事
灘高受験のことは誰にも言わんといて!
うん、わかった
息子は担任の先生以外、卒業式当日まで周囲には言わないようにしていました。
私はずっと黙っていたので、中学卒業式の時に知り合いのお母さんから「息子から聞いたんだけど灘高校に受かったって本当?」と聞かれたので、実はそうですと答えると「えっ?!すごいね〜!」と驚かれました。
受験校の名前をママ友に言わないでいられた理由は?
お子さんが中学生になると、周囲のママさん方も受験に関しては敏感になる方も少なくないと思います。
我が家の場合は、住んでいる地域が秘密に出来た環境だったのも幸いしています。
学校名を秘密に出来た理由を思い出してみました
住んでいる地域の良いポイント
受験激戦区とは皆無な環境で親もあまり難関高校受験には詳しくない人が多かった
公立中学校時代は、小学校からのママ友1人しかお付き合いをしていなかったので受験環境としてみると、とても良い環境でした。
周囲からは全然詮索されないし、有名難関高校名(西大和学園や洛南高校など)を知らない方も結構いるような地域だったのも幸いでした。
実は、私も息子が塾に通うまで難関の私立高校、公立高校の名前をほとんど知りませんでした。
知っていたのは灘高校、東大寺学園、北野高校くらいでその他は指定校区の公立高校しか興味がなかった状態でした
そう言った点ではのびのびとした環境が、子供が受験勉強に専念出来た事の理由の一つにもなっているような気がします。
地元からぽつりぽつりとコンスタントに東大合格者が出ているのもそういう理由があるのかなと少し思いました。文類、理類と合格者は出ています。
まわりに意識せず勉強に専念しやすい環境ですごせて良かったです
高校受験専門の進学塾に通える範囲の地域
子供が灘高校を受験すると決心した際、私は近辺の私立高校や公立高校の把握を全くしていない状況でした。
ですので、子供が中心になって塾などの受験対策を考えました。
幸い、少し遠い所でしたがなんとか通える範囲内に子供が通いたいと言う「灘高校合格者を出している高校受験専門塾」があった事も良かったポイントだなと思います。
塾では様々な高校の過去問を取り上げて実践で解かせていたようです(例:東大寺学園、西大和学園、筑波大学付属、灘、愛光、久留米大附設、都立日比谷等)。
こちらには大学生講師の長所や、高校受験当時通っていた塾について書いていますのでよろしければご覧ください。
※Youtubeでは塾講師の方が各教科の灘高入試分析などされていたりするので、そういうものをご覧になっても参考になるかと思います。「灘高校 入試問題 英語」等で検索してみてくださいね(調べたいキーワードの間にスペースを入力)。