灘高にいきたい!と息子は自分で塾を選んでいった
息子の一言で始まった公立中学2年の春。
自分で塾を選び、灘高校へ進学しました。
塾を選んでいった過程を載せています。
2年間の通塾で灘校へ入学出来たのは塾の先生方のお力添えのおかげだと実感しています。
(※我が家は数多くある家庭のごく一例だと認識して読んでいただければいいなと思います。
塾は全国にたくさんあります。お子さんが行きたいな〜と思ったところをネット検索して実際に見学や体験授業に参加してみてください)
お子さんの性格により適応する塾も違いますので慎重にご家族で話しあって決めてみてくださいね

目次
自主的に塾を選ぶ
公立中学校の2年生になった息子。

お母さん、塾に通いたい
有名無名関係なく息子が行きたい塾が見つかるまで検索して決めました。 説明会に行き入塾テストを受けました。
一つめの塾に行ってみた
一つめの塾は自宅から近い塾で、塾長さんは高学歴、難関国立大学や私立大学に受験生を進学させている実績のある塾です。
難関私立高校にも毎年合格させていますが、灘高校に進学させた事はない塾でした。
家から近いしここがいいな

入塾テスト結果
英語、国語、数学の3教科。 塾独自の偏差値で評価を受けました(残念ながら偏差値を忘れました)。
お子さんの偏差値だと少し頑張れば大阪教育大学附属高等学校池田校舎(当時のネット上で偏差値72、駿台偏差値60.1)にいけると言われました。
池附を目指せるなんてすごいね〜!お母さん嬉しいわ〜

元々国立附属高校にいってくれたらいいなと思っていたので、先生に言われて私はすっかり有頂天になってしまいました。
ものすごく嬉しかったのを覚えています。
単純な気持ちで「これで高校受験は大丈夫だなあ、あ〜よかったぁ」とホッとしていました。
ところが息子はこの塾を候補から外してしまいます。
偏差値79の灘高に入りたい

お母さん、実は灘高に行きたいねん
この時初めて「灘高校」と言いました。
え?!灘高?嘘でしょ無理だって やめといたら?(高望みしすぎじゃない?)

灘高校といえば日本で入学するのが難しい高校だというのは皆さんご存知ですよね?
私もTVの高校生クイズ番組のイメージで知っていました。 まさか自分の子供の口から「灘高校を受けたい」と言葉が出るとおもっていなかったので本当にびっくりしました・・・・。

絶対灘高がいいねん!6年の時から思ってた
と息子は私に告白してきました。
そんなに行きたい気持ちが強いなら、チャレンジさせてみるのもいいかなと息子の主張を受け入れました。
「じゃあ灘高校受けてみたら」とは言ったものの、
どうしよう

と私は気が動転していました。
灘高校なんて全く考えていなかったのであわててネットで偏差値を調べてみました。すると偏差値79(当時の数値、駿台模試では71.7)。
偏差値79って想像つかないんだけど。息子は何を考えてるの?この領域に達するには優れた塾の先生に頼むしかないなぁ

未知の領域に行こうとする息子に対し全く何もアドバイスができませんでした。
私はすっかり先が読めなくなり、息子の受験に関しては塾の先生に任せるしかないとその日から息子の受験のことは考えなくなりました。
「灘高校は別格です!」
息子が選んだ二つ目は自宅から遠い塾です。電車に乗っていく場所にあります。
その地域は有名多塾がひしめく場所で中学受験向け塾も多く、お受験して小学校から私立に入れているご家庭も多い所です。
この塾も進学率はとても良く難関国私立大学に多く受験生を合格させています。
入塾テスト結果
入塾テストは英語、国語、数学でした。
数学に難関公立高校の空間図形の問題が出て息子がその問題を解き提出しました。

Sonくん、今これを解いたの?
塾長さんに驚かれました。
「どこの高校を考えておられますか?」と聞かれたので、
公立◯◯高校と私立◯◯高校と考えてるんですけど・・・・、灘高校も考えてます

と遠慮がちに言うと、

灘高校は少しでもいける可能性があるなら無理してでも絶対に行くべきです。灘高校は別格です
塾の先生はそうおっしゃって、一緒に横で聞いていた息子のハートはこの瞬間から益々灘高校に鷲掴みにされていきました。
「Son君頑張れば灘高校目指せますよ、灘高校専門受験塾から先生を呼んでるからノウハウがあります」と推されました。

ここはまだ灘高校の合格者が出てないから。別の塾にも行ってみたい
息子はこの塾は保留にしていました。
塾に全てを任せようと親は思った
大阪府でも有名な繁華街・オフィス街がある梅田にあり、周囲に有名進学塾も多いところに息子が通いたいという塾がありました。
夜、塾から帰る時など大丈夫かなと少し心配でした。 この塾も難関国私立大学に受験生を多く合格させています。
広告等に表立って日頃から灘高校に合格させているとは載せていない塾もあり、息子が選んだ塾も灘高校合格者が出た年だけ公表しています。このような塾もあるので、過去にお子さんの志望校に合格させている塾かどうか入塾相談会の際に聞かれるのをお勧めします

夫に息子の付き添いを頼みました。
入塾テスト結果
他塾と同様の英語、国語、数学。 結果は塾の偏差値で57(駿台偏差値の基準に合わせると62)でした。
不可能だと思った灘高校を息子が目指していると夫が話すと塾長さんが、

私達にぜひ任せてください
とおっしゃってくださり、その一言を聞いて全てを塾に任せようと夫は思いました。
先生の雰囲気がいいし 志望校の合格者も定期的に出てるし質問沢山出来るから行く

と息子もその塾に行く事を決めました(確か事前に本科体験授業を受けたような気がします)。
入塾してから塾の方針にしたがって息子は勉強していきました。
夫は息子の灘高受験をすんなり受け入れたが私は冷ややかに見ていた
夫は「灘高に行きたい!」という息子の気持ちをすんなり、
お、すごいね〜!がんばれっ

と受け入れていました。
息子は「最難関」に相当こだわりを持っていましたが、私は灘高なんて無理だと思っていたのである公立高校を考えていました。

なんでこだわるのかなぁ、偏差値60台の高校で充分だと思うけど。しかも灘高なんて絶対無理!
子供に対し引いた目で見ていました。
もう一度志望校を考え直して欲しいと私は密かに願っていました。
進学教室へ入塾
3月下旬春期講習から入塾しました(新中学2年生〜)。
2年生のクラス
本科(日曜日のクラス)で週1回の通塾です。4教科選択(社会無し)で数学だけ特進クラスがあり受講。
塾内偏差値が上昇、通っている塾で順位が1〜3位になる機会も段々と増えていきました。
3年生のクラス
最難関国私立高校受験合格をめざす3Vクラスに入りました。週2回です(土+日)。
私は記憶が曖昧でほとんど覚えていませんが、息子によると「2年の後半から週3回で、3年は週2回通塾していた」と言っていました。
本科と入試実践ゼミを受講しました。 駿台模試を受けましたが偏差値を70以上取る事が増えました。
科目や科目数によりますが偏差値80を超える事もありました。
志望校を決める時期に、

灘高校はこの調子なら大丈夫でしょう
と塾長さんに言われました。
進学塾全体の中学3年の生徒が受ける、東京都立高校向けテストで塾内1位を最後にとり卒塾しました。
塾選びでこだわったところ
息子が特にこだわっていたポイントが次の4つでしたが、それに合致した塾がありました。
プロの講師のみ
まず最初に塾講師についてのこだわりが息子にありました。

絶対に大学卒か大学院卒の先生がいいねん、そこだけは譲れない
大学生講師について

自分はなんでプロ講師を選んだのか?それは専門に長年勉強してきた先生から教わりたいと思ったからやで、別に大学生の先生がだめとは一つも言ってない
お子さんの性格によって合う塾が違うので、実際に塾を色々見学されると良いと思います

少人数制集団授業
生徒数が多いと先生に質問出来る時間が減るので息子は多数の生徒を抱える大規模な進学塾も考えていませんでした。
個別授業も映像授業も集団授業も行われている塾でしたが本人は集団授業を選択。
入塾したクラスの人数は他塾よりは多くはありませんでした。
3年生になり国私立最難関を目指す3Vクラスに息子は入りましたが、人数が激減し7人程度の少人数でした。

クラスの人数が少なかったから授業に集中できてとてもよかった
週1日からの通塾
息子は難関国私立高校受験向け進学塾に対し思っていたところがありました。

宿題がすごく多く出て、ノルマもあって授業数も多く出来なかったら注意される塾は嫌
宿題、授業回数、通塾回数が少ない塾を息子は望んでいたので塾を探すのは苦労しました。そして自分で見つけた塾が自由に好きなペースで勉強できる環境だったので気に入りました。
2年生の時は日曜日、3年生になると土曜日+日曜日の2回の通塾になりました。息子が「確か2年の途中から2回になって特進向けの数学だったような気がする」と話していました。
志望校への的確な知識や情報を得られる塾であることが大事です

ポイントを押さえた指導を受けた事で、2年間の通塾でしたが要領良く勉強出来ました。
息子が受験した年は同じ塾から灘高校に数人合格していますし、希望して受験する生徒がいる年は合格しているので我が家だけ特別ではありません。
中学2年の夏あたりから平日1日、学校を終えて通塾していた(家族全員いつから授業日数が増えたのかは覚えていません)ので、そのあたりから週3回にはなっていました。
※同じ塾で過去に入試数ヶ月前に入塾されて灘高校に合格したお子さんもいます。このように色々なケースがある事を知っていただけたらと思います。
本人が一番こだわっていた点
次の点を息子は一番こだわっていました。
先生に質問出来る時間が多く確保できる事
難しい問題は直接先生から教わりたいと息子自身思っていたので質問しやすい塾を探していました。
塾に見学に行くと、

質問できる時間はたくさんありますか?
と必ず真っ先にどの塾でも聞いていました。
じゃあ個別指導がいいのでは?と思われる方もいらっしゃいますが、息子はライバルが多数いた方が自分の立ち位置がわかりやすく、性格上競う友達がいた方が向上心がさらに上がると判断し集団授業を選びました。
この塾は質問学習時間があります。質問学習時間以外に講師控え室に行って質問してもかまいません。
灘校に入学後も息子は積極的に先生に質問しにいっていました。
自分から質問しにいける事も将来のことを考えると大事なこと
自分から聞きにいかないと教えてもらいにくい塾もあります


それが普通だから
息子もそう言っていました。
この塾は生徒の自主性を重じていて、自立的な学習姿勢が身に付く塾だと思います。
子供としてではなく、1人の人として対応される事は将来自分で考えて生き抜いていかなければならない事を考えると大事なプロセスかなと思いました。
「自主性、自学力を養成する」塾なのですが、現在の息子の様子を見ていると自分でさらに学びたいという気持ちが塾のおかげで芽生えていったと実感しています。
親が何も言わなくても勉強する自学力はついています。
そのことだけでも、この塾に通わせてよかったなと個人的に思っています。
ですが、前に出て発言がしづらい受け身が強いお子様は先生から積極的にアプローチしてくれる塾も良いですね。
息子の塾でも同じく個別指導コースがありました。
現在はオンライン講座もあるようです。
※他塾でもオンラインをされているところは多いので、選べる選択肢も以前より増えていますね〜。
息子は積極的に講師控え室に行って先生に質問をしていました。先生方も息子によく丁寧に教えていただいたと感謝しております。

自分から言いにいけない子には先生から『自分からもっと質問を積極的にしてほしい』と言われてたよ
※現在駿台予備校生の息子ですが、予備校ではほとんど先生に質問はしてないそうです。

授業がわかりやすいので充分理解出来てるし、大学受験予備校はしょうもない簡単な質問するとイラっとする先生もいるからね。質問することがあれば内容は吟味してる
高校受験塾とはまた違う、大学受験予備校の特徴をこちらに載せています。
塾が新鮮で楽しい場所で先生方をとても尊敬していた
息子は先生方に対しすごく尊敬していました(高校生になっても、たまに自分から塾に顔を出し先生方に会いに行っては「やっぱりすごいわ〜、なんでも知ってはるわ!」と尊敬していました)。
教室から帰ってくると、

こんな先生がいてて、◯◯のこととか教えてくれんねん!
と目を輝かせて自分から私に話しかけてくるくらいでした。
優秀な先生方とコミュニケーションをとる事でいろいろな事を学べたのがすごく嬉しかった様子でした。
一時期は私達の言う事よりも「先生がこう言ったから!」と言う場面もありましたが、私はそれを好意的に受け取っていました。
息子が少しずついろんな事を知って自立していってるんだなと感じました。
質問の時間が長く、塾を出るのが夜10時近くになり「遅く帰ると危ないから早く帰りなさい」と先生から注意された事もありました。
息子も高い希望を諦めずにコツコツと頑張っていました。進学塾の先生方には本当にお世話になり感謝しております。
息子の「教室の良かったところ」(合格した後に塾へのコメントを書いた要約文です)の要約を載せました。
灘高校からの入学したお子さんで通っていた塾はどこ?
灘高校から入学で関西地域に住まわれているお子さんが通っていたとよく聞いた塾は関西志学館と馬渕教室の創駿会でした(交友範囲での情報です)。
息子は大手通信教育の教室に通塾していましたが、当時は息子を含め3名灘高校に合格していました。
お子さんが通いたい塾に行かせるのが理想的ですね。塾はそれぞれ特徴が異なりますので、実際に説明会や体験テスト、体験授業など受けてみてから決めるのをおすすめします

※各ご家庭の塾に対するお好みや環境、地域による受講生徒の人数も違いますので参考程度にお読みください。