初めて東京で一人暮らしを始めた子供、引っ越してから2、3ヶ月は少しホームシック気味に
東京の大学へ進学のため10代で突然、息子は親から離れた地に一人で住み、勉強や家事など身の回りの事も自分でする生活をいきなりする事になりました。
子供が一人で上京すると、親は「うちの子は大丈夫だろうか?」と不安になりがちです。
ホームシックとは家族やふるさとを懐かしんで帰りたくなる気持ちになる状態を言います。一般的にホームシックは新しい地に移住して2、3ヶ月くらいの間が一番なりやすい期間とされています。
私も息子の心の状態をとても心配していました。
東京に住んで約2年間の息子の様子や気持ちの変化、そして私たち親がとった対策を記しました。
お子さんの上京に向けて参考にしてみてください。
引っ越して3ヶ月目まで
東京出張の夫に会うと「いつかそっちに帰りたい」と息子は話していました。
そして父親と会うたびに、都内繁華街の文句ばかり話していました。
この頃はほんのりとホームシックはあったかもしれない。
一年目の夏を迎えて夏休みで帰省した頃(引っ越しして6ヶ月目頃)〜二年目の夏休み
大学生になって初めての夏休み。子供は地元に帰ってきている大学生の友達と遊びに行くと言って出かけていました。
実家にいると少し退屈な様子だったので東京に慣れてきたんだなと安心しました。
秋頃には近場を一人で散策したり、友達と観光を楽しみ少しずつ周囲の雰囲気にも親しみが湧いてきているようでした。
一年目の冬休みは帰省せず、2月になって成人式に出席のため帰省しましたが、その時の様子は最初の時と比べると全然違って堂々としていました。
二年目の夏休み、家に帰ってきた様子は一人暮らしをしている大学生として自信がついたのか、学校や生活、周囲の環境などについても一切不安を言わなくなりました。
我が家の子供のホームシック対策としてとっていたこと
親が心掛けていた事
息子がホームシックにならないように親として心がけていたことは次の4つです。
親がそこまで子供に構わなくてもいいのでは?と思う人もいるかもしれません。
なぜ、私がここまで子供の環境に馴染むまでの過程を大切にしていたのかというと、私が中学から高校時代にかけて不登校気味になったからです。自分の体験を通して「子供には同じ目に合わせたくない」と強く思っていたので注意していました。
実際に自分が体験しないと、同じ境遇の人の悩みは理解しにくいものです。
息子にこの2年間の一人暮らしの生活で寂しくならない対策を聞いてみた
今、夏休みで帰省している息子に一人暮らしで寂しくならないように東京でどうしていたのか対策を聞いてみました。
大学入学後は、いつもより少しだけ頑張って周囲に話しかけてみたり、出会いのきっかけを増やす工夫をするように心がけていた。
息子はバイトを始めたり部活やインカレのサークルに参加して以降、周囲に馴染むようになりました。
特に大学以外での知り合いを見つけると顕著に落ち着いていきました。視野が広がり、自分を客観視して捉える事が出来るようになったからだと思います。
大学新生活の時期は自分から思い切って話しかけてみるのはとても勇気がいる事ですが、息子は「きっかけをとにかく増やして行こうと高校(私立中高一貫校)に進学してから学習したので大学も自分なりに話しかけたりして努力した」と話していました。
最初は授業の開始前に教室内でグループで集まっている光景も見かけたりしますが、次第にそのような群れも見慣れて気にしなくなるようです。
「どの場所も最初は少し緊張したけど、みんな最初は同じ状況なので気にしなくていい。次第に慣れて人とも徐々に交流できていくのであまり深く考えないで淡々と自分でいれば慣れていく」と息子は話していました。