息子は夫と一緒に図書館によく通っていた
東大生になった息子が幼い頃に好んでいた本をご紹介します
幼い頃から小学校高学年まで息子を図書館に毎週末連れて行き、本を夫が読み聞かせしたり本人にも読ませていました。1回に借りれる本は2週間で10冊でした。返却の際7冊は大体読み終わっていました。
幼年版 ファーブルこんちゅう記2 もんしろちょう(チャイルド科学絵本館) あすなろ書房
写真は3歳の頃です。
ファーブル昆虫記をわかりやすく書いているのと、昆虫の特徴や生態をくわしく解説、自由観察の仕方などものっていて絵本と参考書が一緒になったような感じでした。小学校2年生までに習う漢字を使用しています。
カタカナにふりがなもふってあります。
対象年齢は4歳〜。
分解博物館 英和ビジュアルディクショナリーが大好きで今も大事に持っている
図鑑の中でも息子が一番夢中になった本が、分解博物館-英和ビジュアルディクショナリーです。
幼稚園に通っていた頃なぜかこの本が大好きでよく開いてみていました。今の息子に「なぜ分解博物館が好きだったの?」と聞いたら「建築物の構造にとても惹かれて夢中になっていた」と言っていました。
現在は大型ビルが好きでウィキペディアで調べては自分の好きな建築物のデータを読んでいます。
つい先日家族で出かけたとき、
分解博物館はね〜、まじで衝撃を受けた本。あの本は一日中眺めてたね〜。全く飽きないっていうか今どこにある?久しぶりに見たい
あ〜ごめん、会社に置いてあるよ。今度持って帰ってくる
そして久しぶりにご対面。
宇宙と建築物のページ相当眺めてたなあ〜、将来自分の子供にも見せたいからもっとくわ
と大事そうに自分の部屋に持って上がっていきました。
でも私に似てきたのか、中学生の頃は「本を読むのはあまり好きじゃない」と言っていました(が、灘高に入学してからはものすごく本を読むようになりました)。
そんな息子でも小学生の頃好んでよく読んでいた本があります。
読書嫌いのお子さんでも好きになるかもしれない4冊をご紹介します。
デルトラクエスト 岩崎書店
息子が小学3年生の時にはまりました。物語の設定が面白く、先の展開がどうなるか知りたくなってどんどん読みたくなったそうです。
話もわかりやすく、「2ちゃんねる」でも珍しく書評が多く寄せられていて高評価だったそうです。現在はアニメ化もされています。
こちらは宇宙に興味があるお子さんが読みたくなりそうな本です。
天才少年ダンボール博士の日記―宇宙船をつくれ! (ポップコーン・ブックス) ポプラ社
息子も宇宙にすごく興味があり雑学本を読んでいましたが、この本にはまりました。物語に夢があり、宇宙に関係する内容なので話に入りやすかったそうです。
挿絵もそこそこありイメージしやすく文章もわかりやすかったと言っていました。
空想科学読本 株式会社KADOKAWA
小学高学年の頃に夢中で読んでいました。
アニメや漫画の主人公が実際にいて、現実世界で行動したら一体どうなるのか?
科学の力でシュミレーションした検証の数々が載っています。
「アンパンマンの顔の謎」や、「ドラえもんが実際に家にあがると床はどうなる?」のか、「ポケモンのヒトカゲはいつもお尻から火が出ているけど何の役に立っているのか?」や「お前はすでに死んでいる」ってどういう状態?などたくさんのヒーローやキャラクターの謎を科学的に結論立てて書いています。
息子はこの本にすごくはまり、何冊か購入して何度も読んでいました。科学の分野に少しは興味がでたかなと思っています。
AI、プログラム、数学オリンピックに興味がでた本
サマーウォーズ 角川つばさ文庫
息子はこの本でアニメの「サマーウォーズ」を知りました。
小学高学年向けです。PCのプログラムやAI、ゲームに興味があるお子さんならものすごく引き込まれる本です。
登場人物の設定が数学が得意な男子高校生で、国際数学オリンピックも狙えるほどの人物がインターネットの仮想世界にPC操作で入り込んでいく様子にすごく惹きつけられて何度も読んでいました。
プロゲーマーや先輩、友人のご家族や個性あふれる親戚も登場し、登場人物が全世界に影響を与えるようになってしまって暴走したハッキングAI「ラブマシーン」との凄まじい戦いをPC上で繰り広げる話の展開に息子は感激していたようです。
何度も何度も読んでいたので本が汚れてしまっています。
私はアニメで見たのですが、理系の男の子や女の子ならとても魅力的な話だなと私自身がプログラムに興味を持つくらいにとても面白く感じました。
この本の「数学オリンピック、プログラム、AI」のキーワードでこの頃から「難関高校を目指す」気持ちに固まっていったのかもしれません。
本が苦手なお子さんはアニメ版をご覧になってもいいですね〜
素敵な建築物をみながら建築の雑学知識が身に付く
世界でいちばん素敵な建築の教室 三才ブックス
灘高生の頃に購入した本をご紹介します。
写真が綺麗で、色彩と建築の構成がセンス良いなあと思います。
私も建築物を見るのが大好きで、幼い頃は父がよく購入した雑誌「住まいの設計」(扶桑社)をみて、豪邸や狭小住宅をみて憧れて眺めたり間取り図を作ったり模型を作っていました。
楽しいんです〜、自分がそこに住んでいるのを想像しながら見るのが。息子が同じ趣味を持つとは思いませんでした。
この本は、世界遺産から現代建築まで有名な建築物が載っています。
世界一の高層ビルランキング、高層マンションランキング、建築に三角形がたくさんあるのはどうして?支柱がなくても屋根は支えれる?働いてみたいユニークオフィス、傾いても倒れないの?など、魅力的な内容の雑学的な建築本になっています。
読んでいて楽しいです。アントニオ・ガウディ建築のカサ・ミラ(マンション)、東京オリンピックの新国立競技場で話題になったアゼルバイジャンの建築家、ザハ・ハディット氏設計のヘイダル・アリエフ文化センター、日本の建築家、黒川紀章氏設計の中銀カプセルタワービル(メタボリズム建築)など魅了される建築物を多く掲載しています。
中銀カプセルタワービルは漫画家大友克洋氏が描かれた『AKIRA』のイメージがあるんです。ブロックで作られたようなカプセル建築で、1972年作ですが新鋭で近未来的で昔も今も魅力ある存在感がある建物です。
中学生以上の建物に興味のあるお子さんにおすすめです。息子はアメリカのニューヨーク、マンハッタンの摩天楼や日本の高層ビル群も大好きなので喜んで読んでいます。空想して楽しめる本です。
灘高校入学後、また本を読むようになりました。