大学進学準備の中で一番大変だった息子一人暮らしのマンション探し
私たちは関西に住んでいて東京都内のことはさっぱりわからないし、しかも数日できめないといけなかったので息子のマンションを決めることは本当に手繰り状態で大変でした。
一人暮らしのマンションを決めるのは大変でした。契約金の費用も載せましたので参考程度にお読みください〜
息子の住まいの条件にもこだわりがあって少し困りました
まず最初に、息子の希望物件にはいくつか条件がありました。
できたら寮とか学生会館だとお母さん安心できるし、遠くの場所を選んだら学生マンションより費用もかからないと思うんだけど
交通費入れたら差はさほど変わらへんし(三鷹寮除く)、料理付きは高いとこ多いで。自分で料理したいから別にいい
お母さんは値段が安い方を選ぶ癖があるけど、勉強しやすい環境を整えてあげることも大事だよ?探せばきっと良い物件が見つかるから。東大合格が決まったら探そう
東大を受験する2ヶ月前くらいから、自分達の希望する条件をもとに検索をかけてマンションレビューというサイトで、気に入ったマンションをお気に入りに入れていました。
息子が東大二次試験の最中、夫は都内のマンションの下見をしに行った
2023年の2回目の東大受験に向けて、あらかじめ入居したい物件を合格後すぐに押さえておきたかったのでグーグル検索をして元東大生の方が利用していたマンションなどを探して候補物件として2件お気に入りに入れておきました。
1度目の上京は息子の東大受験に同行した際マンションの下見をした時、2度目は東大合格発表後3日目に東京へ行って直接物件を見てきた私の体験の話です〜
1度めの上京で不動産屋さんを訪れる
防音性が高いRC構造の鉄筋コンクリートで、広さは1K(6畳)、トイレとユニットバスは別部屋になっている条件のマンションを見つけました。
その物件は以前東大大学院生の方が9年間住んでおられたところで、静かなところで学生なら住環境は良い(周辺は小さなスーパーしかない)と書かれていました。
学生マンションより初期費用も安いと思うし、更新費用も良心的だから東大受験中に見に行ってくるよ!
ある不動産検索サイトで同じ物件を検索し、その物件を扱っている7つのお店から紹介してほしいお店を一つ決めて夫は電話しました。
お店の方「こちらの物件は、かなり良い条件のところですよ〜。もしかして東大受験生のお子さん用ですか?」。
そうなんですよ。東大受験で東京に泊まるので、その際にマンションの下見もしたいなと思っていまして〜
お店の方「わかりました、では当日こちらの物件のご紹介をさせていただきますね。ちなみにこちらの物件は学生さんが借りるところでもかなり良いところなので家賃や管理費は高めです、もしよろしければもう少しお安めでご希望の条件に添えるマンションをご提案できますがいかがされますか?」。
高め?そうなんですか〜、じゃあおすすめの物件もありましたらお願いします〜
昨年は学生マンションで申し込んだのでこのマンションより総額が高めの予算でした。
そのせいか、標準のマンション価格に対する私たち夫婦の感覚がおかしくなってしまったんでしょうか、見積もりの想定価格は世間よりも微妙に高かったのかもしれません。
その物件価格は管理費込みで89,000円でした。
3回生から学科や研究室によっては本郷キャンパスに移る学生が多いそうですが、息子の希望している進路先によっては3回生以降も同じ駒場キャンパスになることもあるので今回契約して気に入れば大学院に進むまでずっと住めそうだなと思ってそのマンションを候補に入れていました。
色々考えて、結局最初のマンションはやめた
実際に賃貸物件取り扱い店に聞いてみると色々とわかってきました。
最初にいいなと思ったマンションは個人が貸している物件だとわかり、不動産屋さんが「個人が家主で融通が効きにくいし、その間をマンションのオーナーが挟むので面倒だしやめておいた方が良いと思いますが・・」と言われたので諦めました。
大学のそば周辺はやめて、少し離れたところを探してみた
一番最初に対応してくれた不動産屋(明大前のお店)さんでは「駒場だと、部屋が狭くて家賃が高く、周囲に便利な施設があまりないのでお勧めできません」と言われて、5〜6万円台の下北沢、明大前の物件を紹介されました。
すると、価格も抑え目で管理費も安く、割と大きめなスーパーや銀行、病院、飲食店など生活に便利な環境が整っていたのでそのエリア辺りを中心に検索していきました。
電車を利用するので最初の1、2年はちょっと慣れるのに大変かなと思ったのですが、価格が魅力的だったので一応希望する物件はお気に入りに入れていました。
大学に合格確定していない間はマンションを仮押さえすることはできない
最初のお店の物件担当の方から、「進学先の大学が確定しない限りは契約はできないことがほとんどです。嫌がる家主が多いので、確実に進学すると決まってから物件契約の対応をさせていただきますね」と話していました。
学生マンションの時は、進学先が決まっていなくても1万円を払えば仮押さえができたのですが、一般のマンションは無理のようです(後述していますが、東大生協では合格前に抑えられる物件も紹介してもらえます)。
東大の合格発表直後からネット上の物件が次々と契約済になっていく
東大合格発表日の3月10日正午からネット上のマンション物件の契約数が増加していき、私がお気に入りに入れていた物件はほとんど契約済で、残りは大学から距離が遠かったりと条件のよくない2、3件ほどしか残っていませんでした。
そんな状況を目の当たりして、私は慌ててしまいました。
え、どうしよう〜〜〜
次々と検索し、電話をかけても「既に契約済み」と言われることがしばらく続きました。お店の方も「合格直後からすごく問い合わせが来てまして」と話していました。
お母さん、慌てなくてもSonに良い物件は必ず見つかるから
そう言われても、私は「息子のために」と物件を調べては電話で物件の契約がされてるかどうかの確認をし続け、朝から何も食べずに夕方の時間を迎えてしまいました。
夫はこの状況を見かねて突然、東京へ行くことを決断しました。
よし、明日東京にいくよ!会社の人からも「ネットで決めずに実際見に行った方がいい」と再三アドバイス受けてたし。Sonももちろん来ないとだめだよ
うん
不動産屋さんにたくさん電話をかけてわかったこと
不動産屋さんにたくさん電話をかけてわかったことが次の事でした。
2度目は夫と息子、一緒に上京する
翌日の朝二人は早く起きて、新幹線に乗り東京へ行きました。
2件目の不動産屋さんが息子の希望物件と、おすすめ物件を数件案内してくれました。
息子が最初に気に入った物件は10階建ての分譲マンションで、大学まで少し遠く家賃が7万円台の物件と、高級住宅街にある物件の2件でした。しかし、実際見に行くとネット上だけでの情報ではわからない事が色々とわかってきました。
実際に物件を見に行かないとわからない事がたくさんあった
やっぱり直接東京へ行って物件を見てみないとわからないことってあるよね
見学したこの日は、ちょうど雨が降っていたので雨天時の物件の状況を見るのに好都合でした。
結果的には2件目の不動産屋さんがおすすめしてくれたマンションに決まりました。
最終的に駒場キャンパスに歩いていける距離のマンション物件に決めた
先のことはまだわからないけど4年間駒場になりそうな気もするし、もしかしたら本郷になるかもしれない。けど今はここで良いと思う
3年先を考えて本郷と駒場のちょうど真ん中あたりの別の地域も考えたりしましたが、入学して最初の1、2年は慣れないし一番大事な時かなと思ったので、最終的に不動産屋さんがおすすめしてくれた駒場のマンションに決めました。通学に精神的負担がなく、交通費がかからないのはよかったです。
自分たちが朝1番で入店後に別の人が同じ物件を希望して来ていたと、担当の人が契約した後に教えてくれたよ。新幹線の乗る時間を早く変更しておいてよかった〜!
実際に現地を見にいき、おすすめ物件から納得のできる物件を決められてよかった
決めた物件は建築してから年数は経っていますが、リノベされていてとても綺麗、オートロック・防犯カメラ完備、そして東京大学駒場キャンパスまで歩いていけるRC構造のマンションです。
照明器具も前の住人が置いていったもので最初から付いていて(通例はついてない)部屋は約8畳、洗濯物も安心して干せる幅の広くて汚れていない綺麗な物干し付きベランダがついて、生活必需品もだいぶ歩けばお店があり、家賃(6万円台)も管理費を入れて7万円強でした。
夫は壁を確認して「壁コンコン叩いたら詰まったような重い音してたし、角部屋でしかも一階の奥だから騒音などは全然大丈夫、引っ越し業者も荷物の運び入れるの楽そうだし」と話していました。
自分の独身時代のマンションと比べるとここはずっと贅沢で羨ましいよ〜。マンション決まって安心したせいか、メジャーで窓の大きさ測るの忘れてた!
とりあえず、家のカーテンを使わせるね
息子の部屋で使っていたレースカーテンと一階リビングで使っていた遮光カーテンを新居先に送りました(後日計り直してネットショップで購入)。
後日担当の方から「学生に住んでもらいたかったと家主さんからお話がありました」とお聞きして、ホッとしました。
3月下旬に息子はそのマンションに入居、部屋の住み心地を聞いてみましたが「音が全然聞こえない、隣はいないと思うよ(不動産屋さんから『お隣はいます』と後日聞いた)」と話していて勉強に専念できそうな住まいで大変よかったです。
隣人の生活音は全く聞こえませんが、玄関横の通路や階段の音は少し聞こえるようです。
誰も住んでないと思うくらい静かやわ
車の行き来が多い道路から少し奥に入った生活道路周辺にあるマンションなので静かでよかったと息子は話していました。
明大前の物件と交通費を足したら、毎月の支払い額はそう変わらない金額だったのもこちらの駒場のマンションに決めた理由です。
入居計算見積書
見積書は次のようになっていました。
契約金合計額は41万円強でした。
学生マンション(物件は杉並区で通学費用がかかる)より契約料は8万ほど安く、更新時手数料も2年に一回で新家賃1ヶ月分、その他の手数料もかからなくてこの内容で契約することになりました。
この日、同じマンションの上の階がまだ一部屋空いていましたが翌日は契約済みになりそのマンションは空きがなくなりました。
東大キャンパス内では、東大二次試験期間中に東大生協が開催する保護者向け説明会がありますので、そちらの情報を先に把握しておくのをお勧めします
ちなみに契約の際には、親の勤め先や年収などの他に細かい内容の記載も求められました。連帯保証人の欄は記載無しで契約しましたが、緊急連絡先は親以外に別世帯に住んでいる身内も記入することになっていたので義兄にお願いしました。
東京大学生協では東大二次試験期間中保護者説明会と住まい相談会を開催していました。
我が家の場合は、この情報を知らなかったのですが東京大学合格発表後に行われる東北大学後期を受験予定だったので知っていたとしても利用できなかったかもしれません(合格前仮契約の詳細は東大生協にお問い合わせください)。
会社の東京出身の上司に『東京に進学する子供の住まい選びが大変でした』というと『どこに決まった?』と聞いてきたので駒場ですというと、『東大か〜、すごいね〜!』と大学名までわかってしまったよ。東京の人はキャンパスの場所も知ってる人多いみたいだね
こちらには大学受験費用の総額を載せています。
引っ越し代にかかった金額と内容はこちらです。
駒場に住んで良かったことを息子に聞いてみました。
実際に一人で生活してかかっている費用と、家族で住んでいたころとの費用の差をこちらに載せています。
前もって安心して把握しておきたいご家族は、上記4つの記事も体験の一例としてお読みいただければと思います。
地方から東京の大学へ進学するにはいろいろと準備もありますが合格直後に全ての事をほぼ一度にした我が家でも、一つ一つこなしていくと無事に全てを終えることができました。