灘高ってどんな学校なんだろう?息子が入学するまでは想像出来ませんでした。
実際に入学して授業進度や周囲の友達の様子を知るようになり徐々にわかったことを書いています。息子から又聞きして書いている内容もありますのでご了承ください。
灘高校に入学すると
中高一貫教育をしている私立学校ですが高校から入学すると次のようになります。
クラス編成
学年担任団という教師7〜8人体制で1クラスを見守る体制を取っている。毎年クラス替えとクラス担任の配置換えはする。1クラス約55名。
1組、2組 内部進学の在来生(灘中学入学〜)と新高生との混合クラス
3組、4組 内部進学の在来生のみのクラス
1組、2組のどちらかに新入生が入ります
1年だけ新高生は別クラスで下記の科目だけ別授業を行い、先に勉強が進んでいる在来生の進度に合わせて調整していきます。
授業
一部新高生のみのクラス編成で授業を行う。
例)数学の場合
在来生 授業の進度が早くて中学2年の1学期に中学範囲を終了、中学卒業時に高校範囲の数1、A、Ⅱ、Bを終了
新高生 1年生の間に数1、A、Ⅱ、Bを終了させる。数学は新高生だけのクラスを作り授業を進める。
※上記以外の教科や授業(HRや学校行事等)は通常のクラス単位で行う。進度に合わせて補習をする事もある。
家庭科
1年生は家庭科の授業があります。昔はなかったそうです。
体育
灘校では柔道が必須で高校は一年間します。息子があまり教えてくれないので不確かですが、夏の期間だけ水泳が選択出来ます。
その他バレー、バスケットボール、卓球、テニス、筋力トレーニングなどから先生が3つ選択し、その中から自分で選択して行うようです。
高校では筋力トレーニングの授業もあります。トレーニング室も完備されていて機材は豊富に揃っています。専門の先生に教えていただいていました。筋トレの好きなお子さんが喜びそうな立派なトレーニング室ですよ〜。
こちらにも灘高校の体育のことを載せています。
体操服や体育館シューズは大学でも使うのでとっておくと大学入学後、買わずにそのまま利用できることもあります
体操服は中学〜高校まで学年ごとに色が違います。
左胸に校章、長袖はその下に刺繍で名字が入ります。 半袖は左袖に刺繍で入ります。
タグの表には「精力善用、自他共栄」、裏には学校名が印字してあります。
東京大学では入学後に体操服と体育館シューズの購入をするようにとお知らせが来るのですが、デザイン等指定はないそうですので好きなものを持参すれば良いそうです。
高校で使ってた体操服でもサイズが変わらなければそのまま使ってもいいよ、わざわざ買うのも勿体無いし。
他校卒の子も結構着てる子いるし、自分も使ってる
母校の名前入りを躊躇されるお子さんの場合は大学に入学したら市販のものを買われる方が良いかもしれませんね〜
灘校ポロシャツというものもあります。任意購入です。
灘校といえば柔道
高校1年生は必須です。授業は1年で終了します。
芸術
入学時に音楽、美術、書道の三つから選択し、高校1年生で学習して終了します。
英語の授業で外国人の先生のネイティブによる授業
先生は授業の最初から最後までほぼ英語で日本語をほとんど使いません。話すスピードもネイティブの速さです。
英語検定
英語検定は英検は受けたい生徒のみ、GTECは学校指定で息子はGTECを受けていました。
灘校の魅力の一つ土曜講座
土曜講座は国内外で活躍されている著名な方や灘校OBの方から貴重な体験や経験を聞いたり、実習を学ぶことが出来る講座です。
高校から入学して授業についていけるのか
最初、私は「同級生に追いついて授業ちゃんと理解してやっていけるかな?」と心配でしたが大丈夫だったようです。
同じZ会進学教室に通って灘高に入学した先輩からも「大丈夫やで」と事前に状況を教えてもらっていました。
他塾でも進学の先の事を考慮しフォローされていると思います。
息子の同級生しか把握できませんが、周囲のお子さんも問題なくついていけたと聞いています。
灘校では教科書を使っていない?
ある掲示板の過去ログには「灘校では教科書を基本に授業はされていない」と書かれていましたが、教科書をしっかり使っておられる先生もいます(問題集作成出版社の書類なども配布されています)。
灘校ともなると、授業で教わる内容は問題集や塾のテキストに載ってないレベルを希望する(既に知っているか、答えを配ってくれたら済む)生徒が多いので先生方は授業に興味を持たせるのに一生懸命工夫されていると思います。
問題集や参考書程度のものは答え配るだけでいいよ でも先生が自分の知らない事やわからないところを教えてくれる時はすごく嬉しい
灘高校に入学されたお子さんはどんなお子さん?
息子のクラスや交友範囲で聞くと、灘中学受験経験者(出身学校は公立、私立と様々)や、国立付属中学、帰国子女、公立中学校、私立中学校(灘中学を未受験で中高一貫校や寄宿学校に通学)などです。
日本全国から一生懸命多様な環境で勉強してこられたお子さんが受験するので学校の入試問題も止むを得ず難しくなってしまうんだろうなと感じました。
クラブ活動
加入は自由。掛け持ちも自由。
灘校文化部一覧です。
文化部 |
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文藝同好会 |
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ディベート同好会 |
古典文化同好会 |
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ドラえもん同好会 |
ポケモンサークル |
レゴ同好会 |
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体育部 |
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ラグビー部 |
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ワンダーフォーゲル部 |
柔道部 |
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テニス部 |
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バドミントン部 |
卓球部 |
ソフトボール同好会 |
少林寺拳法同好会 |
その他、文化祭、体育祭、修学旅行、英国異文化研修(希望者のみ)等があります。
息子は小学6年から中学生の間に灘校文化祭にも何度か行き、灘校文化部の鉄道研究部を知り自分もいつか鉄研に入りたいと思い灘高校を目指すようになりました。
学校カウンセリングもあります。
学校カウンセリング
お子様の成育に関して悩みを持たれている方にカウンセラーの先生がカウンセリングを行っています。
学校生活等で気になった事、不安になった事があればご相談されると良いと思います。
相談や相談内容は自由で生徒も相談自由 予約専用メールもあり情報は守られます
灘高校入学後に塾に通うことについて
通っていた灘高校では、学年保護者会があった時に「塾のこと」についての説明がありました。
高校の先生の塾についての見解
高校の先生は、「大学に受かるだけの教育は充分しているので、無理に塾に通わなくても良いと思っています。塾に通いながら学校の宿題等をこなすことができず、両立できなくなり良い結果が出なくなった生徒も少なからず見てきました。できれば学校の授業に集中して勉強して欲しいと思っています。塾に通うとしても2年の秋からで良いと思います」とおっしゃっていました。
息子の周りは様々で塾に行っている率は高かったですが高校一年の時はこのように話していました。
意外とね、行ってない子もいるよ。クラスに数人いるかな
あと「TR会のテキストだけ欲しいから通ってる」という理由で通塾していたりするお子さんもちらほらいました。
医学部など難関学部を目指されているお子さんは1年から通塾されているケースも多かったですね。
高校3年になるとほとんどが塾に通っていて息子のように完全無塾(通信教育教材も無し)はいないと親しかった友人からはそう聞いていました。
塾についてはこちらにも少し載せています。
そのほかに先生から「学年上位でなくても相当努力して東大理三に入った生徒もいる」と息子は教えてもらったようです。
そしてこちらはぜひ読んでおいてほしい内容なので、よろしければお読みいただければと思います。
日常の決まりや通学の様子なども載せています、よろしければご覧ください