飲み出して半年後に突然副作用がでてきた
2022年の8月までノルバデックス(タモキシフェン) を毎日欠かさず5年間飲んでいました。
最初の半年間は何にも症状が出ませんでした。「副作用もなくてよかった」と思っていたらやっぱりきましたね〜。
飲み出して半年後からじょじょに出てきた症状
特に気分の落ち込みと思考力の低下、ホットフラッシュが一番キツかったですね
ひきこもり
パートをしていたのに急に辞めてひきこもりするようになりました。
気分の落ち込みというものはこんなに辛いものなんだと初めて知りました。
だんだんと気がつかないうちに気持ちが沈んでいきました。
理由はわからないのに気がつくと職場で泣いていたりしていました。
パート先は大手電機メーカーで待遇も良くて、私みたいな普通の主婦が正社員フロアに混じり机を並べて仕事をさせてもらったのですが、気分の落ち込みが辛くて辞めてしまいました。
体調の相談も親身に乗ってくださったりとフォローもきめ細やかで驚くほどだったんですが・・・・。
何をしてもとにかく楽しくないんです。
家事をするのも気力がなくなり、しんどくて外出も面倒になっていきました。
本当に「私はなんでこんなに辛いんだろう」と気がつくと理由もなく暗い気持ちになり悩んでいる自分がいました。
思考力が低下し、料理も作るのが苦痛に。
そして夫に会社から帰宅の際にコンビニに寄って晩ご飯を買ってきてもらう事が増えていきました。
体がだるくなり、考えるのも辛くなる
気がつくと常にしんどくて何をするのもだるくて、ひどい時はベッドに寝たまま起きるのも辛い時もありました。
お風呂も入るのがしんどくて着替えるのもしんどくて、1週間お風呂に入らなかったことも。
先に書きましたが、とにかく料理を作る事が苦しいくらいに辛かったですね。
頭を使う事がしんどくなっていたんだと思います。
一切全ての事に興味がなくなる
意外だったのは物欲が減りました。 一時期、化粧品も何もつけなくなった時期がありました。
服も、世間で流行っている事柄にも興味がなくなっていきました。
4年経ってようやく、周りに興味が出てくるようになり、最近出かけて欲しい食べ物をちょっと買ってみたり、服にも興味が出るようになりました。
動悸の回数が増える
乳がんになる前は、動悸なんて意識することはほとんどありませんでした。
年齢的に更年期を迎えていましたが、滅多に起こらなかったので忘れていた症状です。
タモキシフェンを飲み出して2年後くらいから、頻繁に起きるようになりました。
あれ?今のドキドキって心臓の鼓動は何?
一日のうち1回〜2回、動悸が起きるようになり「動悸とはこういうものなんだ」ということを知りました。
更年期の症状でもあるので、主治医には報告しませんでしたがタモキシフェンを飲んでいる期間はずっと動悸は起きていました。
ホットフラッシュ
ホットフラッシュ(火照り)は体が突然かーっと熱くなるんです。 急に汗をかくというか、のぼせるというか。私の場合は背中がものすごく熱くなりました。
最初ほてりがきた時、
これがほてりっていうものなんだな〜
と気楽に受け止めていました。 冷え性なので逆に喜んでいました。
起きてる時は気にならないんです、問題が夜寝ている時です! ホットフラッシュは容赦なく昼だけでなく夜も次々同じ分刻みでやってきます。 そのほてりで夜中に何度も起こされます。
とうとう不眠症になってしまいました。
定期検診の日に先生に相談しました。
それね〜更年期と同じ症状なんですよ、しばらくしたら治るから頑張って続けて飲んでね
と言われました。
自分でネット検索し海外の睡眠サプリが不眠に効くと知って先生に相談したら、
ホルモンなんだけどね〜まあいいですよ
と言ってくださったので、眠れない時飲むようにしたら寝れるようになりました。
3年経つとホットフラッシュはなくなりその睡眠サプリは飲まなくても寝れるようになりました。
先生の言う通りホットフラッシュは治まりました。
気分の落ち込みも回復し引きこもることもなくなりました。
巣ごもりはしてますが
体がカーッと急に暑くなる現象、夜中に二度と味わいたくないです。
飲み出して1年後から腰痛が起きるようになった
乳がんがわかる2年前、朝起きる時に突然腰に激痛が走り歩けなくなって整形外科に車で夫に連れて行ってもらったら、坐骨神経痛と言われて治療というか安静にしていた時期がありました。
レントゲンを撮ったり、ガンなど他の病気の疑いもあるかもしれないからと血液検査を受けたのですが異常なしでした。
坐骨神経痛も痛くて辛かったんですが、なんだかんだと過ごしているうちに自然と痛みも治って外へパートにも出かけられるくらいに改善していました。
そして現在ノルバデックス(タモキシフェン)を飲むようになって、一年後の朝。
あれ?腰が痛いな
不安がよぎります。
坐骨神経痛になった?
ところが今回の腰痛、少し違っていて朝起きる時だけなんですね。鈍い痛み。
朝、「痛いなあ〜」と思いながら着替えて立ち上がって歩き出すと痛くなくなります。
寝てる時に関節が伸びるからそれで痛いんじゃない?あとベットが悪いのかもしれないね
と、言われました。
心配で調べてみると更年期に起床時に体の痛みが起きることもあるそうですね・・・・・。
これも副作用なんかなぁ
夫の助言通りベッドを変えてみると、治ったわけではありませんが起きる時の痛みはだいぶ少なくなりました。
私の場合は以前は柔らかいマットだったのですが、硬めのマットが良かったようです。
そして5年目を迎えた頃には腰痛も治りました。
タモキシフェン(ノルバデックス)を飲むのを辞めようかと思ったこともあった
ホットフラッシュもそうですが、それ以上にうつ状態がすごく酷くて主治医の先生に相談したことがありました。
一度お薬をお休みしてみますか?治療はこれからまだ長いですから、途中お休みして様子を見てもいいんですよ
とおっしゃってくれました。
一瞬、私は「飲むの辞めたい!辞めたらこの辛い気持ちから解放される」と思いましたが、乳がんの再発の方がうつ状態よりも絶対嫌だったので、
やっぱり先生がんばります、飲みます
と自分にも言い聞かせるように言いました。
なんとか5年続けて飲むことが出来ました。
子供が灘高校に入学したのに全く関心がなく、親戚の子供の行事に参加している感じだったが今思えば、高校〜受験期はそのほうが良かったかもしれない
飲み始めた頃は、自分の子供にも興味がなくなるほど私の気持ちに変化が起きていました
ちょうど息子の高校受験期間と乳がん発覚が重なり、手術や放射線治療、そしてホルモン療法と常に自分の命を考える事で精一杯で、塾は夫に任せて私は学校説明会と入試説明会以外ほとんど関わりませんでした。
「息子はなぜそんなに灘高校にこだわるんだろう?最終的に大学に行けば良いのだから良い塾さえ選べば高校はどこでもいいのに」と思っていました。
息子が高校に合格しても実感が無く他人事のように「うちの子は受かってしまったみたいだなぁ」と子供のことを冷めてとらえている自分がいました。
そう思ってしまえるくらいに精神的に相当参っていました。
今思うと、私が受験の事を放っておいた事が逆に息子には良かったのかもしれません。
塾の先生に全てをお任せして正解だったなと本当に思います。
入学後もしばらくは辛い状態が続きました。
普通の母親なら素直にものすごく喜んでいたであろう我が子の灘高校の入学式も、その後の行事も自分自身がホルモン療法によるうつ状態でそれどころではなく、何かわからない辛い思いに悩んでいたので全く関心無く事務的に「親戚の子供の関係で仕方なしにしんどいけど参加している」ようなイメージで済ませていました。
「とても貴重な一瞬の思い出の行事なのに私は学校や子供に全く興味が湧かないなんてダメな親だな」と思っていました。
3年9ヶ月が過ぎて
3年と9ヶ月が過ぎて・・・。
最近調子が良いね〜
そういえば夜はトイレに朝5時過ぎに起きる以外、途中で起こされる事はなくなりました。
5時に起きて息子のお弁当を作り、朝ご飯の支度をして普通に過ごせている事に気がつきました。
以前は食事を作るのがとにかく辛くて、スーパーのお惣菜やコンビニ弁当に頼っていましたが、現在は弁当のおかずを作っていたり、晩ご飯も夕方から台所に立って作れるようになっていました。
気分も以前は一日中何かに悩んでいて辛くて沈んでいたのですが、現在は「外出しよう!」と以前の私には考えられない感じで気軽に外に出れるようになりました。
ここまでタモキシフェンに体が慣れて回復するのに私の場合は約4年かかったんだなとわかりました。
薬が効きやすい体質です
父と私は薬が効きやすい体質なようで、若い時から風邪薬や病院でもらう薬が規定量だと効きすぎる事がよくありました。
「肝臓が健康だからじゃないですかね〜」と先生に言われたりもしましたが、本当のところはわかりません。
タモキシフェン服用5年間の体の変化
シミ、しわ、肌の乾燥
シミは明らかに急激に増えました。
飲み出して3年目くらいから増えるスピードが上がりましたね〜。
老化のせいもあると思いますが・・・・。
しわは外にほとんど出ないせいでしょうか、シミほど顕著に変化はありません。
エアコンを一年中ガンガン使ってますが、肌の乾燥も以前と変わりません。
疲労感や集中力の低下
4年目から急に程度が軽くなり、現在は筋トレやストレッチをしてるので元気になり、家事や料理もできるようになりました。
うつ状態・引きこもり
今は元気です。
睡眠
寝れるようになりました。
現在はより入眠しやすくなるように耳栓を使っています。
腰痛と足根菅症候群
起床時の痛みは寝ているベッドを変えたら改善しましたが、治りませんでした。
整形外科に行ってストレッチと運動を習ってからは痛みは少なく起きやすくなり、しゃがみやすくなりました。
私の場合ですが、腹筋と背筋を鍛えると腰痛がほとんどなくなり、痛みを意識しない生活に戻れました。
腰痛は治ったのですが、左足の足先に足の裏に紙が張り付いたような感覚がずっと残っています。
この現象は足根菅症候群と言うそうです。
整形外科でもそのことは相談したのですが、レントゲンなど異常がなかったので何も言われませんでした。
なのでそのままになっています(タモキシフェン終了後、徐々に症状は和らいでいきましたが完全には治っていません)。
現在は自分で改善しようと骨盤矯正のストレッチ(私の場合は大転子が張り出して、腰も反り腰なのでそれを治す動画をYoutubeで検索)や筋トレなどしていますが、やる前よりもだいぶ紙が張り付いてる感じは減ってきています。
そして最近、「正しい立ち方」を知りました。足先を60度開くんだそうです(詳しくは検索してみてください)。
クモの巣状静脈瘤が両足に増えていった
タモキシフェンを飲むようになってから急激に増えました。
自分だけかなと調べてみると同じ症状が出て気にされている方がいました。
副作用なのかどうかはわかりません。
座りっぱなしや立ちっぱなしだとできやすいそうです。
これ以上増えるのも嫌なので、ストレッチや筋トレなどなるべく毎日しています。
体重の増加具合
薬の影響かどうかはわかりませんが、49kgから53kgに増えました。
特にお腹周り!
今まで太ってもお腹周りに肉はつかず、太ももやお尻についていたんですが、着替える時にあれ?と思ったらお腹周りがひっかかるように。
新型コロナウイルスの影響で夫が在宅中、それに合わせて食事を毎食作って食べていたせいもあると思います。
5年目からは炭水化物を少し控えて、室内で筋トレ体操やストレッチをするようになって、体重も50.5kgに減りました。
外見の変化
今のところ髪の毛の量は変化なしですが、コシがなくなってきた感じはあります。
シミは3年目から急に増えて増加していましたが、5年目からは落ち着いているようです。
小さい頃からそばかすが鼻周辺にある体質ですが、今はそばかすなのか?しみなのか?わからないくらいに沢山増えました・・・・。
単純に歳を取ってるせいかもしれませんね〜。
疲労感はまだ完全には取れていませんが、料理や掃除が出来るようになっただけでも幸せです。
おりものは4年目を過ぎたあたりから気になりだした
鬱状態が良くなるまでは、おりものや不定期に起こる不正出血は特に関心がなかったのですが、精神的にげんきになってくると急におりものが増えていたことに不安になり検診も兼ねて病院へ行きました。
美顔器もいろいろ買ってきましたが、美顔器で結局炎症が増えてシミが増えることがわかってきたので、現在は諦めてあるがままの自分を受け入れています。
タモキシフェン服用を終了し、乳がん放射線治療後から6年目をすぎると辛かった副作用も忘れてしまうまでに回復しました
3年目を越えたあたりから憂鬱な気分もなくなり4年目をすぎた現在は以前の自分を取り戻しています。
元気になった自分にこれから色々挑戦させて人生の後半を楽しもうと思っています
そして5年目を迎え、タモキシフェン服用も終了を迎えました。
服用終了後の体の変化の様子も載せています。