2歳から家で勉強していた息子(灘高卒/東大生)の幼い頃の学習過程を書いてみました
息子は中学1年まで塾や習い事に通わず市販の問題集、通信教育で勉強していました。
中学2年の春から2年間進学塾に通い灘高校に合格しました。
この記事の内容は中学受験をせず、塾なしで勉強していた息子の2歳から小学校にあがるまでの勉強過程です。
家庭での勉強の仕方は様々ですので数多くある家庭のケースの一例として参考程度にお読みください
幼児期からお受験を意識したと思われそうですが全く違います
家庭での知育をしようと軽い気持ちで始めました。
本屋には魅力的な問題集があり「これいいかなあ?」と楽しみながら選んでいました。
(※0歳〜幼稚園卒園までベネッセのこどもちゃれんじを受講していたので通信教育は0歳から始めています)
2歳から学ぶと先取り?
家庭教育をするようになったきっかけは息子が言葉を話さない事でした。
一般的なお子さんよりも話すのが遅かったのでくもんのことばカードを見せたのが事の始まりでした。
そして息子が話せるようになると、そのあとは自然と子供の「やってみたい!」と言う気持ちを優先していたので早期教育の意識は私にはありませんでした。
息子のまなびたい気持ちが加速し、私がそれにあわせていました。
勉強し始めるのが遅かった私ですが・・・・
早くてもおそくても、コツコツ毎日でも、または毎日じゃなくても二日おきでも、数年〜10年以上に渡って長期間同じペースで続けられるお子さんが最終的には成績が伸びていくんじゃないかなと、私の知っている数少ない周囲のお子さんの様子をみていて思いました。
例えて言うなら元野球選手のイチローさんみたいなタイプ。
私なんか中学2年まで無学習で偏差値も30台でひどかったですが、2年間の家庭学習で五ツ木模試の偏差値65まであげられましたので・・。
その代わり2年間徹夜も多く、毎日長時間勉強していました。
実体験があるので自信を持って言えます。
学力が伸びる時期は個人差があると思う
知り合いのお子さんは、ごく普通の公立高校(偏差値は40台前半)に通っていましたが現役で難関国立大学の大阪大学へ進学されました。
私の母校、奈良県立北大和高校(当時の偏差値63)の先輩も塾に通わず自学学習で東京大学に合格されました(「東大の赤本などの過去問を全部覚えた」と言って合格後にそれらの本を母校に寄贈していました)。
ですので、お子さんの育っていく学力を10〜10数年と長い目で見てあげるのも大切な事かもしれませんね。
今は家庭教育のことをママ塾、パパ塾ともいうそうです。
家庭教育(ママ塾、パパ塾)についても賛否両論あります
参考にしている学習塾の塾長さんのお話でも「東大に行かせたいからとあれこれ勉強、習い事もたくさんして、家でもドリルを母親が常に調べて教えたり本を読み聞かせするのは良くない」とあるので、「あ、うちもドリルと本の読み聞かせは該当するなぁ」と思いました。
外に出て通うような習い事はしませんでした。
小学4年生まで私が勉強を見ていましたがじっくりみていたのは算数だけです。
幼児期から学童期に一切子供に勉強をすすめなかった私の親から受けた実体験です。↓
※お子さんの学習の進度はそれぞれ違うので無理やりさせないようにしてください〜。
嫌ならさせないのも良いです、小学校に上がってからでも全然おそくありません。
問題集は一例です、お子さんの好む問題集や本を選んであげてくださいね
最初は少しずつ楽しみながらドリルで遊ぶ
本屋に売っているドリルの工作シリーズであそんでいました。
できた作品は壁に貼っていました。
「すごく楽しそうな絵になったね〜」、「出来たね〜」など声をかけながら壁に貼ってあげると息子はすごく嬉しそうな顔をして満足していました。
当時は全く「自己肯定感」を意識していませんでしたが、子供の作品などを部屋の壁に貼ると良い効果もあるそうです
2歳から楽しみながら工作ドリルも全部しました。
工作で息子が難しくて出来ない時は親子で一緒に作ったり。
作った工作で息子と一緒に携帯で記念写真を撮ったりしていました。
息子は幼児ワークの中でも特に迷路のワークが大好きで、そのほかのワークは3歳までに全部終えました。
くもんと学研の幼児ワークを終えた後、学研とくもんの知育玩具などでしばらく遊ばせていました。
こちらの問題集は文字が多いと殺風景で飽きやすいお子さんにおすすめのワークです。
こどもちゃれんじのワーク
「文字ばかり」のドリルで学習する事に拒否反応を示すとその後学習意欲が続かなくなりやすいです。
このワークは楽しく取り組めるように工夫がされています。
2歳〜幼稚園の間は学ぶ事より「自分で何かに集中して取り組めることは楽しい」ことをたくさん体験する時期だと思うんです。
学習を意識させるような考えは全くなかったのですが息子が「ひらがな書く!足し算する!」と常に鉛筆を持って何かを書きたがって意思表示してきたのでさせてしまいました。
「絵が多い、文字が少ない」事を世間では過小評価しがちですがこの時期のお子さんには充分取り組める量です。
その後の学習意欲の成長の伸び代もよく考えて作られています。
息子が当時ちゃれんじで学んでいた内容と同様の物も多数のっています。
こどもちゃれんじのちょうど良い分量の付録を息子もする事で「もっと他にもたくさんやってみたい!」という気持ちが増加しました。
このワーク、例として「かず」は数の合成と分解をシール貼りで理解させるようになっています。
視覚で認識させるヌマーカステンと同じですね。
ピグマリオンで他にも丸いシールを貼って数を理解させる教材がありました。
確かあったと思いますね、丸いシール。息子もやった事を今思い出しました。
10ページと26ページも応用出来そうです。100均で売ってる剥がせるシールでこの10ページと26ページで数を変えて何度も遊べますね〜。
お子さんとの言葉のやりとりでこの2ページで足し算引き算の学習をシールでたくさん遊んで習得出来そうです。
数字にこだわらなくても、ただ丸いシールをぺたぺた貼ってると何かを発見できるかもしれません。
ピラミッドの形に並べれば数列や数列の和、渦巻状や円に並べてみても自然と図形に触れる事になります。
正方形、三角形を色々並べても面白そうです。
こんな感じでこどもちゃれんじのワークをしながら応用して遊ぶとお子さんの知識への興味が深くなりそうです。
※写真は3歳2ヶ月の頃、くもんのはじめてのひらがな1集を終えた時のもの。
2歳で習得されるお子さんもいるそうです。息子は早い方でもないみたいです。
ひらがなの習得について
「早い時期から文字を覚えさせるのは良くない」という教育評論家の方もいます。ひらがなは小学1年生からで良いそうです。
父の実家は漢文の本が何冊かあり、昭和初期、漢文は学校の教育過程に今よりも範囲が広く組み込まれていて、父は4、5歳の頃から漢文や漢字に親しんで小学校に上がる前にひらがなや漢字を読み書きしていました。
本人が知りたがったら教えたらいいし
嫌がったら小学生まで教えなくていいと思います〜、
私も小学校にあがるまで習いませんでした
くもんと学研のドリルで次第に本格的な勉強へ
4歳でしたが学研とくもんのドリルに小学生版もあるのでさせてみました。
学研も公文も両方交えてその時の気分で取り替えてドリルをしていました。
私が教えなくてもドリルの内容を息子がほとんど理解できていたのでそのまま続けてさせていました。
採点は、小学中学年くらいまでは私がしていました。
見開きドリルは意味がない?世間でマイナスと言われるポイントを上げてみた
「ドリルなんて簡単だし他の問題集の方がいいんじゃないの?」と思われがちですよね。
見開きドリルのマイナスだと言われるポイントを上げてみました。
見開きドリルのメリットは学力向上以外にも良い点がある
息子が公文と学研の見開きドリルに取り組んでいた頃を思い出して、それらの良い点をまとめてみました。
「基本」と「コツコツ続けて取り組む事」は大切だなと思った
塾通いしているお子さんから「塾で、この範囲習ってるで。早いやろ〜」、英会話教室に通っているお子さんからは「もう英検3級とったよ」等よく息子は言われました。
低学年から塾に通われていたお子さんでその後の中学〜高校の成績が伸びなかったパターンをよく見聞きしてきたので、その特徴をまとめてみました。
おそらく塾などで先に進んだ授業を受けているので自分の学力を過信しやすい環境にいるから「塾に行ってる自分はすごいんだ」と思ってしまって「わかったつもり」になってしまうのかもしれません。
子供って環境にすごく左右されやすいので、ちゃんと自制出来て素直に自分の事をよくわかっているお子さんは塾でも成績が伸びていくのかもしれませんね。
幼少期〜新中学2年の春頃まで周りに流されず自分のペースで自学学習を続けてこられたから、今、息子は学問を抵抗なく受け入れられて勉強に集中出来ているのかなと思います。
(通っていた駿台予備校EXコースでも、優秀な先生数人から「さぞかし難しい問題を解いてきた君達だと思いますが、まず基礎をこの最初の時期に学ぶことはとても大事なんです」と息子は教わっていました)
燃え尽き症候群には注意
息子の周囲(公立小時代の同級生)で小学から有名進学塾に通っていたお子さんで中学から途端に成績が伸びなくなるという事も聞いたことがあり、勉強に対するモチベーションが長くキープできなくなる事も途中からやる気がなくなって成績が伸びなくなる原因なのかもしれないなと思ったことがありました。
燃え尽き症候群(バーンアウトシンドローム)についての説明はWikipediaに載っています。
私はこの経験があり、自分の子供にはそうならないように、習い事などは自分からは勧めないように気をつけていました。
見開きのドリルは難易度が高くないからこそ自己肯定感や達成感が沸きやすい
毎日一枚一枚取り組む習慣を自然とドリルは身につけてくれます。「これ出来たから次、もっと難しい問題に挑戦したい!」と自然と思うようになります。
急いで難易度の高い問題集に取り組んでも必ずつまづきます。
基礎を学習していないからです。
小学校で基礎を怠ると中学校でつまづき、中学校で基礎を怠ると高校でつまづきます。勉強はつながっています。
逆に基礎がちゃんとしっかりしていれば、難易度の高い問題も少しの学習で理解出来るようになっていきます。
息子は毎日きちんとドリルを一枚一枚していました。
「自信」と「毎日学習する習慣」を幼い間に身につけられるのはとても大切なこと
今でもコツコツ必ず短時間でも毎日机に向かって勉強出来るのはこの幼児期〜小学生の間にくもんと学研のドリルに取り組んでいたからと実感しています。
モチベーションを高くキープしたまま10年以上学習に取り組み続けるって本当に大変ですよね。
大人でも大変なことです。
きっとそれができるお子さんが勉強が出来るお子さんの一例なんだろうなと息子を長年見ていると思います。
その習慣を少しずつ習得させてくれるのが、一枚一枚構成されたドリルにあるのかもしれません。
ドリルは自然と自学学習の習慣をつけやすい点もありますね〜
駿台予備校でも模試の成績が良くなくても地道にこつこつ勉強を欠かさず続けていた生徒は希望の大学へ進学しているケースもありますよ
息子がお世話になっていた駿台予備校の説明会でも担任の先生はおっしゃっていました。
勉強が得意でないお子さんの場合のおすすめ方法
興味がある科目をまず一つ見つけてみる
勉強が得意でないお子さんの場合、「これだけは他教科より点数が取れる、又は興味は少しある」という教科を1つ見つけてあげて、まずはその一教科の学力を伸ばしてあげると良いと思います。
私も最初は全教科全く出来ませんでしたが、数学ができるようになった途端、他教科も「やれば絶対できる」と意欲が出て勉強するようになりできるようになっていったので最初は自己満足的な自信もある程度必要かなと思います。
20点だったのが30点取れるようになっただけでも「頑張って勉強すれば自分でもできるんだなあ〜。これから続けてやってみようかな」という実感をお子さんが何度か会得できれば、その後のやる気は自然と上がっていくと思います。
全教科出来なくても、1教科、2教科少し得意になってできるようになるだけでもモチベーションがあがり、長い目でみると全然効果は大きいのでコツコツ取り組む習慣をお子さんが体感してくれたらいいですね〜。
問題集は子供がしたいものを選ぶ
幼稚園までは私が書店で選んで息子の反応を見てから購入していました。
問題集を選ぶ時もお子さん自身が「やってみたいな〜」と思うものを買ってあげてください。
子供が好きな問題集は図やイラストが多いタイプ?それとも文字が多いタイプ?
どちらのタイプが集中しやすく、覚えやすいかもお子さんによって違います(ちなみに私は図やイラスト多め、息子は文字中心が覚えやすい)。
勉強が得意でないお子さんは教科書を読んでみたり、中学受験用じゃない普通の小学生向けの優しい問題集やドリル、優しく解説されている本や漫画学習本などを選んでみてください。
Youtubeで優しく問題等を解説されている方の動画などもとても良いと思います。
タブレット学習も視覚的アプローチが強く、また、指の動作を要求するものなので勉強に親しみをもつための教材として良いと思います。
難易度や好みも様々なので書店でお子さんと一緒に本を見て確認されてから購入をお勧めします。
成績優秀なお子さんは長期間、相当勉強してきている事例をよく聞く事が多かった
灘校で東大理3などその他大学の医学部を目指されているお子さんは小さい時から地道に勉強をしてきた例が多いと息子は話していました。
灘校でI日の勉強時間が短いお子さんが割と多いのは幼い頃から塾や家庭学習で相当積み重ねてきているので、高校生くらいになると「補足」する感じですむようになるからかもしれません。
授業の合間の休憩時間などの細切れ時間も勉強に利用したりして、学習にかける時間を大事にしているお子さんも少数ですがいます。
でも強制でなく、自主的にしている雰囲気で元々勉強が嫌いじゃない生徒が多い学校の環境がそうさせるのかもしれませんね。
息子は、地道にコツコツとやっている友人の姿を間近で見て、触発されたのか灘高に入学してから自然と自宅での学習時間が一時間〜二時間増えていました。
「賢い」イメージで勉強しなくても賢いと思われそうな灘校生ですが、「天才タイプも少なくないけど、幼い頃から細々と学習を続けている子も結構いるよ」と息子は話していました。
勉強がよくできる子はいろんなタイプがあるので最初からイメージで決めつけない方が良いかも
世間では「超進学校は勉強しなくてもできる天才、秀才が多いから、ガリ勉タイプは次第についていけなくなるから大変」といわれることもよくあります。
息子は世間でいう勉強しなくてもできるタイプのモデルでよく言われているドラえもんの漫画に出てくる「出来杉(できすぎ)くん」とは真逆のタイプでした。
出来杉くんはスポーツ万能、勉強も出来て話す内容も理知的で優等生です。
たまに東大卒の方で「自分はそんなに勉強しなくても、東大いけましたよ。要点を覚えるコツさえあれば合格できます」とインタビューに答えている方も見かけることがありますね〜。
息子の幼い頃の特徴をまとめてみました。
勉強がよくできる子は本当にいろんなタイプがあると、灘高校に息子が進学して周囲のお子さんの様子を聞いていて思いました。
天才タイプの子より、意外と休憩時間にコツコツやってる子が共通テストや本番の東大試験で成績が良かったりということもありました。
実際東大に入ってみたら、天才タイプより秀才タイプ(コツコツタイプ)がずっと多い感じする
息子も幼い頃は周囲のお子さんより話し出すのが遅かったですし、運動も苦手で動作も遅く話すスピードも遅かった子です。
それでも東大を目指せる学力を身につけられていったので「世間の賢いと思うイメージ」で子供の可能性の幅を決めてしまわないほうが良いかもしれませんね。
こつこつ続けることの出来る持続力や忍耐力も個人差がある?
私は何をやっても長続きしないのですが、夫はもう30年以上続けている事があります。
小さい頃から絵を描く事が大好きでずっと紙やPCで漫画や人物などのイラストを描いてきたのですが、もしかして「夫に似たのかな」と思うこともあります。
例え好きな事だとしても長く続ける事は大変な事だと私は思っているので・・・。
私は飽き性なので、本当に二人が羨ましいです
2歳から小学生に上がるまで学んでいた内容
2歳から小学生に上がるまで勉強していた内容をまとめました。勉強と言ってしまうとがむしゃらに集中してやらせたイメージになってしまいがちですがそうではなく、気軽に毎日少しずつやっていた感じです。
その他学習としてではなく、知育ソフト、知育玩具、ディズニー映画字幕スーパー版ビデオやリチャード・スキャリーのDVD、NHK教育番組、を息子は好んで遊んだり見たりしていました。
もちろん普通の積み木やブロック、プラレールやトミカなども好んでよく遊んでいました。
小学一年生からの問題集はこちらにのせています。
息子が遊んだり学習したりして育っていった1歳から中学2年までの経過の大まかな内容はこちらに載せています。
中学2年の春までは塾に行かずに自宅学習、そして灘高校に入学後も3年間は塾や通信教育教材なしで勉強していた息子です。
他にも記事を載せていますのでよろしければ、「こういう家庭もあるんだな」という一例としてお目を通していただければと思います〜。